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好きってこと

1 - 本当に好き?

♥

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2023年10月09日

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リクエストでいただいた「愛し方ですれ違う桃赤」です! リクエストありがとうございます😭 ちょっとリクエストとは逸れてしまったかもしれないです、すみません… フォロワーさんも100↑ありがとうございます! これからも頑張ります

ご本人様とは一切の関係がございません 苦手な方はここで閲覧をお控えください 続きますたぶん

2人の時間、大事にしたい

本当はもっと一緒にいたい

そう思ってるのは俺だけ?

お仕事忙しいのは分かるけど、あんまり時間取れないと思うけど、それでも…

ん、おはよ〜……

眠そうに目を擦りながら入ってくる彼

いつもはかっこいいないくんの弱い部分がみれるみたいでこの時間が好きだ

おはよう、ないくん

ん、どっかいくの?

髪を整えてお気に入りの洋服を着たりうらをみてそう聞いてきた

あ、うんほとけっちとおでかけ

そっか、気をつけて行ってきてね

……うん

嫉妬、してくれないの?

りうらは、ないくんが他の人と仲良くしてるともやもやしちゃうのに

なんだかその場にいたくなくなって約束の時間にはまだはやいけどもう家を出ることにする

それじゃ、行ってくるね

あ、そうだりうら

…?

あれ、買っといてくれない?

……ッわかったよ

いってらっしゃい

そう言っていつもの笑顔で手を振ってくれた

あー、さむ……

当然待ち合わせ場所にははやくついて、ほとけっちをまっているところ

最近肌寒くなってきたし、もう少しだけ厚着してきたらよかったかな

待ち時間も長いし頼まれたアレ、買っとこうかと思ったけど1日持ち歩くようなものじゃないし万が一ほとけっちにバレたら面倒だ

アレっていうのは所謂避妊具のこと

いってらっしゃいのキスとか期待してた自分がバカみたい

てことは今日もするの?

ていうか最近、時間ある時はいつもえっちしてるじゃん

最後にベッドの外で好きだなんて言ってくれたの、いつだっけ

セフレじゃないっつーの……

本当に、恋人としてりうらのことを愛してくれているんだろうか

ごめーん!待った?

あ、ううん、今来たとこ

思考をめぐらせているうちにどうやら約束の時間になっていたようだ

ごめんね、付き合ってもらっちゃって

新しくできたパンケーキ屋に行きたいと声を掛けてきたのはほとけっちのほうだった

ついでに新しい服を選んで欲しいと言われたので喜んでOKした

全然、りうらも行きたいなって思ってたし

ないちゃん、怒ってなかった?

……全然?

怒るわけないじゃん、いつもと変わんなかったよ

こんなことで怒ってくれるわけ、ないじゃん、不満そうな顔ひとつもしてくれないんだから

そっか

じゃあさっそくいこ!僕もうお腹ぺこぺこ

ほとけっちは何か言いたそうな顔をしてたけど、深く気にしない方がりうらのためなような気がした

ほとけっちとお出かけ…ね

なーんか最近他の奴と仲良くない?

ていうか事前に言ってくれてもいいじゃんか、付き合ってるんだから

…付き合ってるよね?

なんて自信がなくなってしまうのも仕方ない

りうらは恐らく愛情表現が苦手な部類で、好きだなんて言ってくれない

むしろ俺から何かしたって冷たく返されるだけで

そんなりうらが唯一素直になってくれるのが行為の時

きっと本人は覚えてないんだろうけど行為の後半、好きだって、愛してるって言ってくれる

その時は俺だけをみてくれているような気がして、その一瞬の幸せを求めてしまう

もちろん、一緒にいられるだけで幸せなんだけど

今のおでかけも本当は不服で仕方ない

しかもほとけっちのことだし、また配信でデートなんて言って自慢するかもしれない

まぁ最近ではこっそり牽制してたりしてなかったり

バレて重いヤツって思われたくは無いけどやっぱり俺だけのりうらでいてほしい

あーもう!はやくかえってこい!!

そう言ってまだりうらの温もりが残るソファへ飛び込んだ

わ〜美味しそ〜!

写真撮っていい?

はいはい

運ばれてきたふわふわで可愛らしいパンケーキをみて嬉しそうにスマホを取り出すほとけっち

りうらもこのくらいニコニコしてて、愛想良かったらもっとないくんに愛してもらえるのかな

……いいな

りうちゃん……?どうかしたの?

ずっと浮かない顔してるよ?

りうら、そんな顔してたんだ

そういえばこう見えて結構気を使えるやつだっけと思い出す

いやぁ、ちょっと…ね

ないちゃんのこと?

……!

図星か〜

なんかあるならいいなよ、一応これでもりうちゃんよりお兄さんなんだよ?

……じゃあちょっとだけ

ほんと、こういう時だけ年上ぶるのやめて欲しい、いつもガキみたいにはしゃいでる癖に

そんで、なんかセフレみたいで…もやもやするってい言うか……

りうらに飽きちゃったんじゃないかって

なるほどね〜……

意外だった、あんだけりうちゃんのこと大好きでたまらない彼がベッドの中でしか好きと言えないなんて

いつも俺のだぞって見せつけてきたり聞き飽きた惚気話ばかりしているないちゃんのことだからてっきり家でもべったりなのかと

いや、最近は惚気話の頻度があまり多くないような気がする

じゃあやっぱりないちゃんもどこか余裕がないのか

とりあえず、今はこの可愛い最年少くんの不安を取り除いてあげなくちゃ

ん〜でも、ないちゃんに限ってそんなことはないと思うよ

でも、やっぱり不安なの

じゃあさ思い切って本当の気持ち言ってみたら?

え……?

寂しいんだって、好きって言って欲しいって

自分はこんなにないちゃんのことが好きなんだぞー!って言ってやりなよ

あのないちゃんだよ?りうちゃんからの好きを喜ばないわけないって

……そっか、ありがとうほとけっち

俺、頑張ってみる

うん、応援してるよ!

ほーんと、お互い自分に自信なさすぎなんだよ、みてるこっちがモヤモヤするっての

ただいま…!

ドアを開けてリビングに入ると大好きな彼の姿に安心する

ちょっと遅くなっちゃったけど、怒ってないだろうか

怒ってくれてたらいいななんてちょっとだけ期待する

おかえり、りうら

いつも通りの彼に少しだけがっかりするけど、ちゃんと自分の気持ちを言うんだ

ないくんが好きなこと、ないくんにもっと好きって言って欲しいこと

あのね、ないくん

そう言ってないくんを抱きしめてみる、いつぶりだっけ、りうらからハグするの

りう……

シャワー、浴びてきて

言いかけて、ないくんの言葉に遮られる

……え?

ベッドで待ってるから

そう言ってりうらの手から離れていくないくん

あー、終わった

なんだよ、好きなのりうらだけじゃん

結局セフレと一緒なわけ?

……やだ

え………?

ないくんとシたくない

ないくんなんか…知らないから…ッ!

そう言って家を飛び出す

ばか……ッないくんのばか…!

家を飛び出して、もうすっかり暗くなってしまった外をひたすら走った

あー、これからどうしよ

ないくん無しでどうやって生きていけばいいんだろ

こんな思いしてまで、まだ彼のことが好きなんだから本当にどうしようもないやつ

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