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安倍 晴明

はぁっ…はぁっ…

安倍 晴明

(体力も限界に近い…。此処で身を潜めよう…)

(隣の部屋から複数の足音が木霊している)

安倍 晴明

(僕を探してる…。)

安倍 晴明

(足音が近づいてきた…!)

(部屋のドアがバンっと勢いよく音をたてて開く)

神酒 凛太郎

晴明君~?そこに居るのは分かってんねんで?観念して出てき?

学園長 (蘆谷 道満)

晴明君、早く出てきた方が身のためですよ

烏丸 蘭丸 (朱雀)

あっちゃんの言うとおりだよ~?早く出ておいで?

(一つの足音が静かに此方に向かってきている)

安倍 晴明

(足音が近づいてきた、お願い見つからないで…!)

佐野 命

晴明

安倍 晴明

ひっ…

たかはし 明

お兄さんだぁ…!もぉ~!逃げちゃ駄目でしょ?

安倍 晴明

(だ、駄目だ。足がすくんで動けない)

恵比寿 夷三郎

さぁ、早く帰ろうよ

(張り付けたような笑顔を顔に浮かべ、此方に手を差し出している)

(しかし、差し出していた手を払い除けて抵抗の意を示す)

安倍 晴明

い、嫌です…!!

恵比寿 夷三郎

…ふぅん。

学園長 (蘆谷 道満)

どうやら、晴明君には躾が必要なようですね

安倍 晴明

ひっ…!ぃ、いやっ…来ないで!

安倍 晴明

ッは…!

安倍 晴明

ぁ…はぁっ…ま、またこの夢か…

最近妙な夢を見る

そして夢の内容は見る度に続きを見せる

どうやら「継続夢」と呼ばれる夢の一種らしい

安倍 晴明

僕、何かストレスでも溜まってるのかな…

安倍 晴明

…って!もうこんな時間…!?

安倍 晴明

ひぃぃ!学園長に叱られちゃう!早く学校行かなくちゃ!!

安倍 晴明

ふぅ…なんとか間に合った…!

安倍 晴明

おはよう御座います!

学園長 (蘆谷 道満)

晴明君、おはよう御座います。

神酒 凛太郎

おはよう晴明君。なんやお寝坊さんかいな。

秦中 飯綱

おはよう晴明。昨日夜更かしでもしたのか?

安倍 晴明

夜更かしはしてないんだけどね…最近妙な夢を見てて…

神酒 凛太郎

妙な夢…?気になるなぁ…

秦中 飯綱

何か悩み事でもあるのか?

神酒 凛太郎

詳しく聞きたいのは山々やけど、そろそろ教室行かな不味いんとちゃう?

安倍 晴明

わっ!ホントだ!!

神酒 凛太郎

夢の話、また聞かせてな!

学園長 (蘆谷 道満)

良ければ私にも聞かせてくださいね

安倍 晴明

分かりました!また話すね!

安倍 晴明

じゃあ、僕行ってきます!

学園長 (蘆谷 道満)

妙な夢…ですか。夢は現実を写し出す鏡とも言いますし

学園長 (蘆谷 道満)

我々の行動が読まれていないと良いんですが…

神酒 凛太郎

本当に。それに尽きますねぇ

秦中 飯綱

…?

(予鈴が流れる)

安倍 晴明

皆おはよう!

安倍 晴明

それじゃ、HRを始めるね!

(一時間目終了を知らせるチャイムが流れる)

佐野 命

…晴明。ちょっと良いか

安倍 晴明

おっ!どうしたの?佐野君!

安倍 晴明

佐野君から話しかけてくれるだなんて…!珍しいね!?

佐野 命

うるせぇ

佐野 命

いいから、ちょっと来い

安倍 晴明

う、うん…!

安倍 晴明

(何か相談事かな…!?)

安倍 晴明

あんまり人気の無いところだね…!

安倍 晴明

どうしたの?僕がしてあげられる事なら何でもするよ!

佐野 命

「何でもする」?

安倍 晴明

え、うん…!

安倍 晴明

(なんだろう…佐野君の様子がおかしい)

安倍 晴明

(夢の中の佐野君と酷似してる…?まさかね…!)

佐野 命

なら、俺以外と関わるな。話すな、見るな。

安倍 晴明

えっ

佐野 命

何でもするんだろ?

安倍 晴明

で…でも!僕は職業柄、人と関わらないのは出来ないよ

佐野 命

それなら大丈夫だ、俺がお前を守ってやるから。

安倍 晴明

佐野君…ど、どうしたの…?今日の君…なんだかおかしいよ

佐野 命

そうさせたのは、お前だろ

(ジリジリと歩み寄ってくる佐野君から距離を取るべく、後ろに後退る)

佐野 命

逃げるな

安倍 晴明

っ…!

(佐野君は僕を逃がさんとするばかりに、僕を挟むように壁に両手をつく)

安倍 晴明

佐野君…?本当に今日の君おかしいよ…!

安倍 晴明

まるで夢の中にでも居るかのようで…僕怖いよ…

佐野 命

学園長 (蘆谷 道満)

貴方達…こんなところで何をしているんですか?

(ぬらりと、出る幕を狙ったかのように知らぬ間に姿を現す)

安倍 晴明

あっ…!学園長!

学園長 (蘆谷 道満)

…いつまでそんな体勢を取っているんです?

(そう言われると、佐野君は静かに壁から手を離した)

学園長 (蘆谷 道満)

晴明君に聞きたいことがあるのですが。

安倍 晴明

は、はい…!何でしょう!

学園長 (蘆谷 道満)

先程、「夢の中」と仄聞しまして。

学園長 (蘆谷 道満)

今朝も話していた貴方が見るという夢の内容が気になったんですよ

安倍 晴明

えっ!!あ、えっと…

安倍 晴明

(今言うのは凄く気まずいよ~…!流石に気まずい…!)

安倍 晴明

うぅ~…あ~、えっと…

佐野 命

…俺がさっき晴明に絡んだ時、「おかしい」とか言ってたよな

佐野 命

その後に夢がどうとか言ってたけど

学園長 (蘆谷 道満)

ほう…有力な情報をどうも有難う御座います。

学園長 (蘆谷 道満)

詳しくはまた後程聞くとしましょうか。

学園長 (蘆谷 道満)

否、もうその必要はありませんかね

安倍 晴明

…?

安倍 晴明

…っあ!そろそろ次の授業が始まっちゃう!

安倍 晴明

それじゃ、僕は職員室に行ってくるね!

佐野 命

おう。俺もそろそろ教室に戻る

学園長 (蘆谷 道満)

そうですか。それではまた

それから、特に特筆すべきものはなく

2時限目から放課後まで時が流れた

安倍 晴明

ふぅ~…

神酒 凛太郎

なんや偉い疲れてはるなぁ

安倍 晴明

それがねぇ…今日の佐野君がちょっとおかしくって…

安倍 晴明

何か悩みがあるのかなぁ…

神酒 凛太郎

それは晴明君に問題があるんとちゃう?

安倍 晴明

えっ…!そうなのかなぁ…

安倍 晴明

(…?微妙に僕の話と凛太郎君の返答が噛み合わない…)

安倍 晴明

(まるで、佐野君との件を詳しく知っているみたいな…?)

安倍 晴明

あれ、この事って詳しく凛太郎君に話してたっけ?

たかはし 明

お兄さんっ!♡

(背後から聞こえる声に顔を合わせるため振り向こうとしたが)

(首辺りにプスッと何か刺さるような音が聞こえたと共に)

(僕の身体は意思とは反して声の正体に支え込まれた)

安倍 晴明

あ…ぇ

学園長 (蘆谷 道満)

御免なさいね。晴明君

烏丸 蘭丸 (朱雀)

おーっ!上手く行ったみたいだね!

恵比寿 夷三郎

可愛そうな安倍先生は僕達神様が助けてあげるからね

佐野 命

もう大丈夫だから

(怪しまれぬよう影を潜めていたのか、次から次へと姿を現す)

神酒 凛太郎

騙すような真似して御免な晴明君。でもコレは晴明君の為やから堪忍な

安倍 晴明

ぇ、っ…

たかはし 明

あっはぁ…♡お兄さんの身体ピクピクしてるねぇ…

たかはし 明

眠い?眠いでしょ?ほら。おやすみ…お兄さん♡

安倍 晴明

ぁ…

(たかはし先生の手に目元を覆い隠され、意識を手放してしまった)

さなぎ(投稿主)

此処まで目を通して頂き、誠に有難う御座います

さなぎ(投稿主)

私事まだ不馴れなところもあり、口調など可笑しな点があれば

さなぎ(投稿主)

ご指摘の元宜しくお願いします。🙇‍♀️💦
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