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フローが王族の仕事を始めてから、早12日後ー
午前 6時 フロイレン 王国 サラサ 市場
グレン
グレンことグレン・アシウスは、皇帝の命を受け、サラサ市場に足を踏み入れていた。
サラサ市場は、大陸全土の中で最大の規模のもので、今日も魔物や物珍しい果物等、様々な商品が取引されている。
グレン
グレン
グレン
フロー
グレン
物思いに耽っていたグレンは、フードを深く被った、1人の見知らぬ女に突然声を掛けられ、戸惑いの声を上げた。
フロー
フロー
グレン
グレン
フロー
女に無邪気に尋ねられ、グレンは戸惑いながらも口を開く。
皇帝からは、この国に来た目的を言ってはいけないと釘を刺されたが、、
この不細工な女は気弱そうで鈍そうだし、言っても大丈夫そうだな!
…と、そう思ってしまったのだ。
一介の貴族として、誰にも油断してはならなかったのだがー
グレン
フロー
グレン
フロー
フロー
グレン
明るく問い返されーグレンは返答に詰まる。少なくとも皇帝以外はーフロイレン 王国の第8王女が、「お馬鹿で役立たずの小娘」だと思っているのを知っているからだ。
グレンは、というとー彼は生来から人の意見に流される性格である為ー王女の噂は正しいと信じていた。だがーそれを今、この女の前で言うのは…
グレン
フロー
グレン
グレン
フロー
グレン
フロー
グレンが言い募る前に、女は両手を地面に向け…巨大な魔法陣を発動させる。
パァァ!
あっという間もなく、2人の身体を眩しい光が包み込みーグレンは形の良い瞳をきゅっとつぶった…。
フロー
女の声で、それまで強く目をつぶっていたグレンは、ゆっくりと両目を開け…
…見えてきたその光景に、自身の目を疑った。
何せ、彼の目の前には…
フロイレン 王城
…どの大陸の国より巨大な城のその全貌が、大きくそびえ立っていたからだ。
グレン
フロー
フロー
グレン
グレン
それにー明らかに、女の様子が変だった。さっきまでは、無能で馬鹿な変人に見えたのに…
まるで一国のプリンセスのように、淡々とした口調と冷静な態度の女ー否、1人の少女に変わっている。
フロー
グレン
フロー
グレン
グレン
フロー
カロリア 小公国 宰相閣下の第2子息(しそく)
グレン・アリウス様?
続く