あの日
天使様が
手を差し伸べてくれた
この関係が
終わってしまっても良い
僕たちは
幸せだから
嫌な朝が来た
でも貴方が隣に居てくれるから
まだ、
翠
おはよう
翠
天使さんニコッ
天使様
嗚呼
天使様
おはよう
何も無い
ただ
貴方がいる
天使様
お前もうすぐ
天使様
食事の時間だろ
翠
うん
天使様
出ていくから
翠
えぇ
天使様
また来るから
天使さんは此方を振り返らず
ドアをすり抜けて行った
翠
はぁ
僕は
ずっと
ずっと
ひとりぼっちだ
でも
貴方が居てくれるから
寂しくは無い
病院の
不味い朝食を終え
散歩に行こうかと
身体を怪我して居るから
車椅子に乗り
出発した
翠
わぁ
翠
病院にこんなところ
翠
あったんだ!
そこには
色とりどりの花が
風に気持ちよく揺られている
翠
天使さんにも見せたいなぁ
天使様
呼んだか?
翠
うわっ
僕が天使さんを呼んだからなのか
それとも偶然なのか
そこには
白く
お花も虜にしてしまうような
人が立っていた
翠
もう
翠
びっくりされないでくださいよォ
天使様
悪い悪い💦
翠
天使さん
翠
お花綺麗ですね
天使様
嗚呼
天使様
とても綺麗だ
ずっと
ずっと
寂しかった
でも今は
天使さんが居る
でも
いつか
この関係が
終わってしまうと思うと少し怖い
翠
ねぇ
翠
天使さん
翠
貴方は
翠
ずっと
翠
僕のそばにいてくれますか?
天使様
…
天使様
俺が入れるのは
天使様
お前が死ぬか
天使様
病院を退院するまでだ
翠
…
翠
そっか
死んでしまったら
貴方とずっと一緒になれると
考えた僕に
天使さんは
怒るだろうか
拒絶されるだろうか
それとも
許してくれるだろうか