ラウールside
岩本君は喜ぶ事も笑う事もせず真剣な顔で俺に言った
『ラウールは悔しくないの?ふっかに相談されなかった事。知らず知らずの間に上も売り払って何処に住んでるのかと思ったら入院していて。俺はどうしても事実だと思う事が出来ない』
俺は何とも言えなかった
確かにふっかさんから相談されなかった事
急に来なくなったと思ったら入院してた事
衝撃的な事が多すぎて現実を受け止めきれない
でも俺はふっかさんの考えを1番に尊重したい
本気でそう思う
俺は岩本君に
『確かに今衝撃的な事が多くて現実を受け止めきれていないのは俺も同じです。でも自分の気持ちよりもふっかさんの考えを俺は尊重したいです。だから今現実を受け止めなくていい。また自分のペースで受け止めいきたいと俺は思います』
岩本君は頷いてくれた
俺の意見に賛同してくれた訳では無い
でも岩本君も少しずつ自分のペースで受け止めていこうと思ってくれたのかな
本当にそうだったら嬉しい
俺たちは練習場に戻り皆に伝える事にした
なんと言えば良いのか分からず車の中で必死に考えた
練習場に戻ると皆必死に練習していた
岩本君は半ば強引に練習を止めて皆を集めた
そして俺たちが考えた内容を言うのかと思ったが…
続き♡1800