『空想人間。』
第3話
それから
りいぬくんは毎日のように、ここの神社に来た
「なんで来たの?」って聞いたら
「会いたいから」
だって
ほんと、甘え上手だよな
こーゆー子なら
すぐに恋人とか出来るんだろうな
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赤
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青
赤
赤
赤
青
ちょっと
ちょっとだけね
嬉しいかもしれない
青
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りいぬくんは、僕の3つ隣の教室に転校してきた
クラスが離れてるってのに
りいぬくんは休み時間になる度、僕に会いに来た
周りには「付き合ってる!?」と騒がれたが
「ちょっと前から知り合いなだけ」と言うと、あっという間に男子達は散りばっていった
赤
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青
青
赤
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りいぬくんと話している時は
いつも作り笑いで生きている僕も
ちゃんと、心から笑えていたのかもしれない
だんだん、お互いの家に遊びにも行くようになって
一緒に出かけたり、写真撮ったり
たまにはお泊まりもして
彼は親友のような存在になっていた
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そんな、たわいもない会話でも
“幸せ”だったなって
りいぬくんはどんどん
僕にとって、大切な存在になっていった
真実なんて、知りもせずに
♡1000〜
コメント
11件
連載ブクマ失礼しますっ!
あんすき