あこ
あこ
あこ
あこ
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あこ
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あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
初めて会ったのは 放課後にふらっと寄った図書室
窓際の机でノートや本を広げたまま 寝ていた彼を見つけた
ほっといてさっさと自分の用事を 終わらせようとしたのに 何故か吸い込まれるかのように 彼に近ずき広がった本のページを ペラっと興味本位でめくった
瑠宇
つい口からそんな声が出るほど 難しそうな方程式の問題が 沢山載っていたのだ 頭がそこまで良くない僕には 到底解けないであろう問題に 見ているだけで頭が痛くなり すぐ本から手を離した
それにしてもいつから 勉強していたのであろうか. 今日は委員会の仕事などが あったため、普段の下校時間より 一、二時間も遅れている
もしかしてずっとここで勉強を??
僕ならすぐ飽きちゃうな. なんてそんな呑気なことを 考えていれば__
瑠宇
すぐ近くから少し枯れたような 声が聞こえらまさかと思いながら ゆっくり振り向けば先程まで 顔を埋めて寝ていた彼が 首だけを横にずらしたかのように 腕に顔を乗っけたまま こちらを見ていた
瑠宇
僕は極度の人見知りで 上手く返せず躓いていれば 今度は ふっ と軽く笑われ 顔に熱がこもる
瑠宇
図星ではあることに言い返せずにいればイタズラ笑みを浮かべ ふーん とだけ言う彼
瑠宇
今更と思いながらも 一応否定しておく
瑠宇
下から上へと瑠宇を見渡し そう問われた瑠宇が コクっと頷きながら 返事する
先輩ということに少し警戒したが ピースをして2と言う彼が 少し可愛く見え、 張っていた糸が少し緩むように 肩の力を抜いた
瑠宇
ここで会話が終わってしまうのが 彼と離れるのが何故か寂しくて どうにかこうにかで言葉を紡ぐ
と上半身を起こし 大きく伸びをする
瑠宇
ここで上手く返せば いいものの何も出来ないことに いつもなんで出来ないのと 自分に問いかける
外からは運動部の声が響き 瑠宇は少し下を見る
ガタンと雑に椅子から腰を上げ いつの間にか荷物も しまっていて、鞄を肩にかけている
瑠宇
こんな時にどう別れを 言えばいいのか. それとも呼び止めて もう少し話すのが正解?
彼が扉へと向かっていく中 頭を何度も回転させ 答えを探す
と、彼が扉に手をつけた時__
瑠宇
突然の事で驚いたが 彼が澄んだ綺麗な瞳で こちらを見てくるため 衝動的に はい と 口から出ていた
それから僕は毎日 教室へ行くようになった
窓際の席で 窓を開け、髪をなびかせ 時には綺麗な青い髪が 陽に照らされ、少しオレンジ がかっている彼を見たり
それと同時に彼のことや名前も 教えてくれて 彼も同じように僕を 沢山知ってくれた
瑚緑
瑠宇
ぼーっと僕が彼のノートを 覗いていた時 不意にペンを置き突然 聞かれたことに頭が真っ白になる
瑠宇
正直 好き という感情すら どういうものなのか分からず なんと返すのが正解かと 困っていると 瑠宇を見かねてなのか ふっと 笑みを浮かべた瑚緑が 僕はね と話し出す
瑚緑
瑠宇
急にモヤモヤとした気持ちが 溢れ出し、素直におめでとうとも 言えず素っ気なく返事をする
瑚緑
こんなにモヤモヤしているのにも かかわらずそう聞いてくるなんて 彼は意地悪だ
瑠宇
聞きたくない気持ちでいっぱいに なりながらも分からないと答えれば 何故かまた笑顔でこちらを見てくる
瑚緑
彼の僕を呼ぶ声が 二人しかいない教室に 響き瑠宇の耳へも響く
それもまた突然で ゆっくり目を合わせれば 少し潤んだ瞳で見つめてくる
瑚緑
それはいつものからかい なんかではなく、 とても真剣な眼差しをこちらに 向けていた
どうすればいいか分からず 戸惑ったままの瑠宇が 同様しながらも言葉を 探している時__
瑠宇
彼の手が瑠宇の顎へ触れる
瑚緑
瑠宇
瑚緑
赤くなった瑠宇を見て そう微笑む瑚緑の表情は 今までの中で1番優しく見え 胸がぎゅっと締めつけられる
瑚緑
瑚緑
そう言った彼は 小悪魔笑みを浮かべ 僕にいいきかせた
2人が触れるまで あと ――― .
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
あこ
コメント
10件
ひえぇめっちゃ良い!!
ブクマ失礼します(><)
あこちゃんのしょーせつ好き🥺🤍 すごく胸がきゅんきゅんした😭✨