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※注:このエピソードは導入であり、本編に影響はありません。 読み飛ばしても結構です。

文化祭の日

楽しくなんかないその催しにうんざりしながら屋上にでも逃げようかと考えた

その瞬間、屋上から出てきたのか人にぶつかる

 

あ、すみません!

だけどわたしは謝る隙もなく相手を見つめる

…たのしそう

咄嗟に滑り落ちたその言葉を

 

あ、店じゃない?

と、驚くセンパイにその友達らしき人物が付け加えてくれた

彼女たちは文化祭のTシャツを着ていたから、それだと思ったのだろう

 

じゃあ一緒に2年5組にレッツゴーだね♪

そう言ってにこっと笑ったセンパイを、私は確かに知っていた

1年前、白花学園のオープンスクールに来た日

 

…あ、ごめんなさい

同じように彼女とぶつかった

 

ん?中学生?気をつけなー

…はい

謝ってからそう言われて頷いたわたしは、今のようにそのセンパイを見つめた

わたしに注意した人ともう1人の友達、3人で歩いていたセンパイ

でもちっとも楽しそうじゃなかった

感情を押し殺すかのように笑うその笑顔が、わたしの行く先のように見えた

(…そう思ったのは、わたしがネコをかぶっているから)

(笑えない、その末路を見た気がしてた)

(───なのに)

『…たのしそう』

先ほど自分が口に出した言葉が、蘇る

そう、確かに彼女はもう笑えていた

(センパイはどうして、変われたの───?)

わたしはわずかな疑問とかすかな希望を抱いて

少し、自分のクラスにそれを連絡しに行くのを待っててもらったあと

センパイたちのお店を訪れてみた

(ここが2年の教室…)

(来年はわたしたちもここなんだよね)

キョロキョロと辺りを見回すとみんなが楽しそうにお店を回していた

(っていうかここ───)

京くん

お前らなんで先帰ったのに俺より着くの遅ぇんだ───

 

ごめんごめーん!

 

お客さん連れてきたんだからいーでしょ

 

あ、京介くんそれお願い!!

京くん

────…

 

宮代?

────やっぱり!!

京くん

げ、なんでお前!

2年5組は母型のいとこである宮代京介、通称京くんのクラスだったようで

お互いネコをかぶっていることを知ってるから少し気まずく感じる

(と言っても京くんはサッカー部、わたしはそのマネだから)

(関わるときは意外とあるんだけど…)

(なんていうか、人前だとニコニコしててキモいって思っちゃう)

(お互い様だけど)

 

はい、どーぞっ!

 

えっと…そういえば名前は?

燐咲…月です!

そんな風にして2年5組の出し物を楽しんだあと、わたしは教室に足を運ばせる

(2年って廊下まで雰囲気違うな)

(…ん?生徒会役員募集?)

(ああ、そっか…文化祭が終われば、選挙が始まるんだ)

まあ関係ないけど、と脳内で付け加えながら早足になる

このときわたしは知らなかった

この文化祭も、生徒会の張り紙も

ぜんぶぜんぶ、始まりでしかなかったってことを。

これから巡り合う全てのことを。

♡ネコかぶりなあざとガール×余裕な人たらしボーイ♡

生徒会で巻き起こるたくさんの恋の事件と2人の揺れ動く感情

そしてこれは、そんな2人を中心にたくさんの人物の関係を

はちゃめちゃなラブコメ風に描いたストーリー!

────coming soon.*・°

♡まもなく開演です!♡

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