彼氏様

青赤

彼氏様

※生理男子

苦手な方Uターン

よく晴れた青空の下

運動場からは

元気な体育の体操の掛け声が聞こえる

俺はフラフラと

痛むお腹を押さえながら

ゆっくりと教室に戻ってきた

心做しか頭も痛いような気がする

ドアをあけるとそこには

窓際に寄りかかりながら

バナナオレを片手に

いつも通りサボっている彼氏がいた

その変わらない姿に

なぜだか安心してしまって

思わず体が傾く

ぶつかる、と固く目をつぶると

嗅ぎなれたシャボンの匂いがして

そのまま身体を預けた

青ちゃんの制服のシャツを

ぎゅっと握りしめると

ふわりと身体が浮いて

彼の膝の上にのせられた

察したように謝ってくる彼に

少し恥ずかしくなってそっぽを向く

すると青ちゃんは

いつものように

お腹と腰の辺りを

優しくさすってくれる

もう片方の手が

ふわりと頭を滑った

くふっと大きな目を細めて

微笑む顔

あ、それ

俺の大好きな顔

思わず嬉しくなって

ぐりぐりと青ちゃんの

胸板に頭を押し付ける

むぅっと頬を膨らますと

そんな顔僕以外にしちゃダメだよ？

なんて言われてコツンと

おでこをくっつけられた

あっと思う間に

ふわりと唇に柔らかい感触がする

そしてそれから何度も何度も

角度を変えて

鼻がぶつからないように

キスをされた

ここは学校なのに

誰か来るかもしれないのに

ダメだと分かっていても

大好きな恋人と

キスをしている事が幸せで幸せで

やっと離してくれた青ちゃんの

綺麗な唇を無意識に見つめてしまう

ほんのり火照った頬と溶けた目で

彼を下から見上げると

青ちゃんはびっくりしたように

ごくんと唾を飲み込んだ

そして直ぐにまた噛み付くように

キスをされた

舌が絡まる度

肩がビクビク震えて

また彼のシャツをぎゅっと握ってしまう

肺の動き、漏れるお互いの吐息

脳内に響く水温に

この行為の生々しさを実感する

もう青ちゃんの事しか考えられなくて

ふわふわして

おかしくなってしまいそうだ

普通なら不快に思う

口先から垂れる唾液も

彼とのものなら愛おしく思う

息が続かなくて苦しいけど

やめたくない

そんな俺は欲張りなのだろうか

どれくらいたっただろうか

授業の終わりのチャイムで

やっとお互いの唇が離れた

口の中に入ってくるのは

冷たくて美味しい酸素

俺が肩を上下させて

息を整えているのに対して

青ちゃんは余裕そうに笑って

俺の顎に垂れた水滴を

ペロリと舐めた

そっぽを向く俺に

青ちゃんは可笑しそうに笑って

俺をギュッと抱えたまま抱きしめる

それでようやくキスをしてる間も

お腹と腰を撫でられていた事に気づいた

さっきまで倒れそうなくらい

辛くてたまらなかったのに

お腹の痛みも頭痛も

きれいさっぱり消えている

目を丸くする俺に

青ちゃんは俺の大好きな

笑顔で微笑んで

満足気に俺の頭を撫でた

あぁ、やっぱり大好き

青ちゃん以外に

良い人になんて出会える訳ない

幸せそうな2人の笑い声が

廊下に響く

体育が早く終わって

教室に戻ってきたところ

被害にあった4人↑

めでたしめでたしっ☆

下手だ！！ 下手すぎた！！ 待っててくれた子 申し訳ないです泣 ちなみに 私初投稿青赤なんですよwww もう消しちゃったんですけどねっ！？ 知ってる方いますかwww