死神に恋する

るいがLANの魂をとる所をみてから

また四ヶ月が経った

あのあとすぐにこさめが帰ってきて

泣いて怒っていた

『一緒に遊園地行こうって約束したのに…』

その言葉を聞いてなお真実を明かそうとしない大人達に

とても腹がたった

この世に綺麗事なんて通用しないのに

そんなこと考えてもLANが帰ってくることも

時間が戻ることも

こさめが泣き止むことも

おれらの心の傷が直ることも

ないことはわかってる

俺だって馬鹿じゃない

けど…

悔しかった

辛かった

そんな感情

あの日入院して死ぬかもしれないとしって以来だった

そして気付いたら泣いていた

泣いたのはいるまとの別れ以来だった

るいとはあれ以来

今日は寒いねとか さっき猫がいたよなんて

訳のわからない会話しかしていない

こさめも退院してただただ

寂しい

苦しい

死を待つだけの日々を 過ごしていた

目をそらして首に手を当てる

見て見ぬ振りも辛いよ…