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偽物家族

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偽物家族

3 - 二話 「ムードメーカー、三男」

♥

2

2023年11月04日

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TMI

何故家族愛は種族を超えて美しいと思うのでしょうね

TMI

醜く染まってるこの惑星に光があるからでしょうか

TMI

それともその家族愛を人は求めているからでしょうか

TMI

どちらにせよ

TMI

テスト勉強めんどくせ()

「母さん、今日のご飯は俺が作るから休んでて!」

「おじいちゃんとおばあちゃんの肩たたきは俺に任せとけ!」

「先生、このプリント配るの手伝っても大丈夫ですか?」

「あ、これ将来の夢についてのやつだ!!」

「将来、将来かぁ、、」

「俺の将来の夢は___」

kn

、、、あれ

kn

俺、、寝てた?

kn

、、、

まだ午前一時をきったばっかり

目の前には何かを書いてある途中だろうノート

そして、机に突っ伏している自分。

kn

、、、ああ

kn

寝落ち系かぁ、、

やっていたのは宿題ではない。自主学習だ。

苦手な範囲ではなく、予習をしていたのだ。

kn

、、、まだここ覚えきれてないし

kn

もう少しだけ、頑張るか

こんなことは珍しくもない

勉強のため睡眠時間を削ることはしばしばある方だ。

だけど、意外と俺は眠くならない。

寝落ちはしたけど、眠いから寝たというより何故か寝ていた。そんな状態が数年前から続く。

気付いたらもう、6時になっていた

kn

、、、降りるか

kn

きり兄さんも起きているだろうし

kn

、、頭少し痛いから薬飲んどこっと

kn

おはよー

kr

ん?

kr

あ、きんときか。おはよ

きり兄さん。羅衣が本名だけどみんなそう呼ぶからそうしている

kn

あれ?兄さん何を作ってるの?

kr

ああ、これ?

kr

これは、、、なんか、焼いたやつ()

kn

、、、うん?

kn

そうなんだね、、?

kr

適当にやったら本当によく分からないのができた、、

この人は料理が得意。

だけどたまに本人でも分からない物を作ることだってある

kn

、、、

kn

『相変わらずすごいね兄さん!』

kn

『見るからに美味しそうだし本当に適当かどうか分からないや』

kr

まあ俺は天才だしな!

それでも褒めることは大切だ

相手の自己肯定感を上げるため、気まずい雰囲気を無くすため、、、とにかく損はない

sm

、、、はよ

kn

あ、スマイルおはよ

kn

珍しく今日は早いね

sm

勝手に目が覚めてしまったからだよ、、

sm

ねみぃ、、、

スマイル。学校、年も同じだがスマイルの方が早生まれ

だけど俺が兄という存在になっている

kn

早起きに損はない。早寝に損はない

kn

常に早寝早起きすることを推奨する

kn

自律神経が整えられ健康で規則正しい生活を送れる

sm

、、、

sm

なんで急に説明口調?

kr

まあ、、面白いしいいんじゃね?

sm

はぁ、、

kn

スマイルの哲学論を真似しただけだよ

kn

『なんか急にやりたくなってつい』

sm

おい

急に変なことを話し出して心の緊張をほぐすことも大事

特にこの集団の前では気まずさをなくさねばならない

時計を見れば気付くと登校時間が更新されていた

そろそろ行かないとシナリオ通りにならない

俺の中にあるいつも通り、脚本通りに行おう

kn

『あ、もうこんな時間だ』

kn

『それじゃ、いってくるね』

まず声を大きく張る

そして首を横に傾けてとびきりの笑顔を見せる

そうすることで学校に対し嫌悪感を抱いていないことを示せる

nk

いってらっしゃい兄さん!

sm

いってら

kn

スマイル、お前も行くんだよ

sm

めんどくせえ

sm

出席日数一応足りてるからたまにはいいだろ

kn

よくない

kn

今日テストあるから出動だ

sm

、、、うげ

 

お、如月じゃん!

 

おはよ!

教室に入れば先客がいた

kn

、、、

だけどそんなパターンが来たときのシナリオは既にできている

いつも通り、ニコッと口角を上げて目を閉じる

kn

『おはよう、今日も早いね』

 

だろう?

 

テスト期間だから集中したいし早く来るに限る!

kn

『本当すごいね』

 

いやいや、俺最近成績怪しくなってきたから頑張らないとやべえんだよw

 

だってここ進学校じゃん?

 

一度置いてかれると二度と這い上がれないから、、、

kn

あー、確かに、、

 

まあ如月のような頭の良いやついるししゃーないか!!

kn

『俺全然頭良くないよw』

 

学年上位様がなんか言ってるw

kn

あはは、、、

頭が良い、本当は自覚している

何故なら結果を残しているから

この前のテストだって理科以外三位以内に入れた

全国模試だって数万も超える人が受けた中百位内に入れた

 

流石「優等生」が取る結果は違うわ〜

kn

、、、

 

如月?

kn

、、、

kn

そんな、ことないよw

kn

『俺そんな人柄でもないし』

 

またまた〜、自覚しろよ〜

 

学年一の「優等生」様だと全員思ってるぜw

kn

、、そうなんだ

kn

『だとしたらプレッシャーだなぁw』

kn

『だって昨日家族に黙って夜更かししちゃったもん』

kn

『だから今日授業寝る自信しかないw』

 

ははwそのときは起こしてやるよ

だけど、だけど

kn

、、、

kn

優等生、なんかじゃないよ俺は

 

ん?何か言ったか如月?

kn

あ、、

kn

『何も言ってないよ?』

kn

『もしかして幻聴かな』

 

うっわ、だとしたら英語のリスニング自信なくなりそうだわ、、、

kn

『ふぁいと!』

 

おい〜、、、助けろよ俺を〜、、

違う。

優等生じゃない

『優等生』 児童、生徒、学生などで成績がよく、品行方正で他の模範となるようなもののこと。

全人類の模範的存在であるもの

それが、俺

なわけない

俺はただいつも通りを、

「シナリオ通り」にやっているだけ

本当にただそれだけのこと

シナリオ通りにやらないと何もかも狂ってしまう

だから、優等生なんかじゃない

kn

俺は、あんな綺麗な存在じゃない

kn

なんでなのか、わからない

kn

どうしてなのか覚えてない

kn

だけど、唯一覚えてることはある

kn

もうよくわからないけど

「酷い、酷いわ、、、」

「どうしてあの人は私を、、、」

「、、、」

「子どもなんか、欲しがるんじゃなかった!!」

「何をやっても思い通りにならない子どもなんか!!」

「、、、」

「ごめん、ごめんね、、、お母さんのせいで嫌な思いさせちゃったね、、」

「こんなに可愛いあなたを失いたくない、、」

「はぁ、疲れる」

「私なんかが疲れるとか言っちゃ駄目なのに、、」

「もっと、もっとしっかりと、完璧にならないと」

「頑張、らないと」

kn

、、、

kn

ほんと、チグハグ過ぎ

kn

だけど、シナリオ通りにならなければいけない

kn

そのことはしっかり記憶に残っている

kn

今日はまだ始まったばかり

kn

いつも通りシナリオ通りに、完璧にやろう

kn

それが今の"家族"の前であっても

kn

なんとなく、そうしないと、、

kn

そうしないと駄目なんだ、、、

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