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匿名信

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匿名信

4 - 第三話

♥

250

2023年10月29日

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第三話

手ぶくろ

青だよ

青って、

確か隣のクラスの、

あの金持ちの、、?

そうそう

よく知ってんじゃん

いやだって

だって、、

ちょー有名じゃん

それに

黄くんの

ん?黄の?

「元恋人」

え、そうだったん

うん、

まじか

あれ、でもあいつ

え、なに

いや、

まぁ、忘れてくれ

黄くん、遅いな

いつもはすぐに迎えに来てくれるのに

今日は俺が行こうかな

でも、

迷惑がられたら

...

黄くんっ!

赤?

何で来たの

えっと

教室、

迎えに来てくれなかったから

はぁ

ごめん...

校門で待っててください

わかっ、た

はぁ、さむっ

もう冬かぁ

去年の冬は

暖かかったのにな

指先が赤く染まった手を

擦り合わせた

マフラー持ってこればよかった

手袋買わなきゃ

手袋も必要なかったのに

雪?

傘持って来てないよ...

まだかな

赤?

おい、大丈夫かよ

桃くん、?

あれ

いま、何時?

もう6時

何やってんだよ

2時間経ってたのか

部活、おつかれさま

そんなこと言ってる場合かよ

体冷えてんじゃん

うん、ちょっと寒い

ちょっとどころじゃねーよ

もしかしてさ、

黄、待ってんの?

そうだよ

って言ったら

心配かけちゃうよね

桃くーん?

桃くーん?

待ってよー!!

げ、青...

青...くん?

おせーよ

ごめんごめん

って、え?

大丈夫?

俺に言ってるのかな?

えっと、

うん、大丈夫

じゃないから、助けてんの

桃くん、、

お前いい加減上着持ってこいよな

ごめっ

そう言って桃くんは

自分のマフラーを

俺にまいてくれた

手袋は?

買わなきゃ

家にもねーのかよ

僕の貸すよ

青くんは

冷えきった俺の手に

青くんの体温で

少しだけ

ほんの少しだけ

暖かくなっていた手袋を

つけてくれた

その手袋は

俺の冷えきった手が

すぐに冷ました

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