シオン
親が眠った2時間後、私は不意に起きて体を起こした。
何度も寝ようと試みていたものの、眠れる気配が一向にない。
そういう時は、たまに外へ抜け出していた。
行き着いた暗い公園。
私は、1人ではなかった。
ほかの誰かが1人、何かを抱えてブランコを軽く揺らしている。
少し怖かったが、恐る恐る近づいてみると、彼も私に気づいたようだった。
目が合った。
あの綺麗な青色の瞳に。
なおきり
落ち着いた声色で優しく声をかけてくれた。
『私のこと、気づいてたんだ…』
なおきり
彼は優しく微笑む。
でも、その笑顔に私が見た楽しさはどこにも無かった。
シオン
なおきり
なおきり
苦笑する彼。
すぐ帰らないならお話しよ?と誘ってきたため、隣のブランコに軽く座った。
なおきり
シオン
なおきり
シオン
シオン
なおきり
シオン
なおきり
シオン
自分が思ったよりもスイスイ言葉が出てきたことに少し驚きはしたが、
聞いてくるということは聞いて欲しいと思ってると思った。
なおきり
シオン
なおきり
なおきり
なおきり
彼は抱えている丸いものを撫でた。
それはバスケットボールだ。
なおきり
シオン
なおきり
シオン
なおきり
なおきり
なおきり
シオン
なおきり
シオン
シオン
シオン
シオン
なおきり
彼は立ち上がって私の前に立った。
なおきり
シオン
なおきり
シオン
上を向かせないようにワシャワシャと私の頭を撫でる彼。
数秒経って見上げれば、彼は泣きそうな優しい笑顔でこう言った。
なおきり
そう言ってその場から走って言ってしまった。
中途半端な位置で止めた手。
彼の温かさが、まだ頭に残っていた。
主
なおきり
主
主
主
シオン
コメント
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最&高‼️
最&高!!