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jm
ジミニヒョンの静かな声に、胃がギュッと重くなった ベランダに吹き付ける夏の夜風は、日向に放置したバケツの水みたいに生ぬるい マンションの向かいに建つビルの電気の点いたフロアの窓だけが点々と白く浮かびあがっている リビングをうかがうと、ちょうどジンヒョンが完成した料理をもち台所から登場し、ホビヒョンとナムジュニヒョンがそれをみて喜びの声をあげた ベランダにいる僕らの話は誰も聞いていない
jk
jk
jm
ベランダのフェンスを背にしたジミニヒョンは僕から目をそらさない 僕は「居心地が悪い」という感じの苦笑いを作った
jk
jm
ジミニヒョンが、馬鹿にしたり、からかうつもりで訊いてるんじゃないのは分かってる この人のことだから純粋に興味を持っただけなんだろう だけど、彼のことは誰にも話したくない 彼のことにこれ以上ふれられたくない
jk
声に込めた、話すつもりはないという僕の固い意志はジミニヒョンにも伝わったんだろう 相変わらずまっすぐに僕を見ていたけど、もう質問を重ねることは無かった
jk
jm
今から9年前、小学3年の夏 彼は急に僕の前から姿を消した 僕は未だに彼のことを忘れられずにいる キムテヒョンのことを ――― ♡ ――― 新作です ! このアカウントで投稿するのはこれが初めてになります グテの大人ロマンス系のストーリーとなっております 気に入ってくれたら嬉しいです ♡