拝啓　我々団！

ﾊﾞﾝｯ

足をピストルで撃ち抜かれ、細く白い足に赤い液体が流れる

部屋から出て行く男の後ろ姿。俺はそっとゴスロリ服に忍ばせておいたカッターで縛られた手首を解く。

そう言いながら淡々と作業を進める。部屋を漁り回ってでれそうな場所を探すが、思うようないいところは見つからない。

クルリと1ターンすれば、フワリと広がるスカート、

ｶﾞﾗｯ…

ﾄﾞｻｯ

ｸﾞｻｯ…

破られたゴスロリ服を勿体なさそうな顔で見つめながら男のポケットを漁る

そう言ってはだけ、破れていたゴスロリ服を完全に脱ぎ、その貧弱なガリガリの体に元々着ていたパーカを着て、そのポケットにありったけの煙草を詰めた。

俺自身煙草は、吸わないが、これには理由がある

下手な嘘吐いて逃れようとするゾムは、トントンが握った拳を見てスライディング土下座を決めた。

グググ…と撃ち抜かれた傷を親指でグリグリするトントン。

目を泳がせるゾム。

我々団。 それは人間の群れに馴染めなかった少年たちが集まったなんでも屋。 目標は叶うことのない『世界征服』 ずっと一緒にいられるように。 今日も彼らは活動する。