テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#冴潔
蒼猫
11,254
しまじろう
127
185
しまじろう
1,344
潔世一
糸師凛
凛は目が合うなり、すぐさま逸らし、適当な席に勢いよく座った。
糸師凛
糸師凛
メニューを開き顔を隠す。 どうか構わないでくれという凛の願いは叶うことなく、足音がこちらへ近づいてくる。
潔世一
コト、と水の入ったコップと一切れの紙を目の前に置かれる。
17時あがりなんで、よかったら待っててください
糸師凛
糸師凛
普段の凛なら絶対に待たない。しかしなぜだか、彼似合う度どうしても彼に惹かれてしまう。
まるで、吸い寄せられているかのように。初めて会った時のあの瞳を、今でも忘れられない。
ピンポーン
凛は店員を呼び出した。 注文をするためだ。
潔世一
待ってましたというようにこちらへかけてくる。
糸師凛
糸師凛
目を逸らしながら伝えると、「コーヒー1杯ですね。」と復唱をしてくる声が響く。
潔世一
糸師凛
潔世一
そう言い、去る彼の背中を見つめる。するとほんの振り向いた彼と目が合う。
糸師凛
糸師凛
お互いすぐに目を逸らす。何とか気を逸らしたい。凛はちょうどノートパソコンを持っていたので、大学の課題を進めることにした。
潔世一
潔世一
満面の笑みを浮かべながら、強く言い放つ彼を一瞬睨みつける。
それから彼から目を離し、凛は課題に夢中になるのであった。
・ ・ ・
潔世一
大学兼バイトの友人に声をかける
蜂楽
蜂楽
潔世一
目を丸くしてそう尋ねてくる。 すると蜂楽は残念そうに潔の方を見つめる。
蜂楽
蜂楽
潔がその問いに返事をしようとしたとき、蜂楽は大きな声をあげる。
蜂楽
蜂楽
蜂楽
響くような声量で蜂楽が叫ぶので、周囲の人間がこちらへ視線を運ぶ。
痛い視線に怯えながら、潔は答える
潔世一
潔世一
周囲の視線が落胆したかのように元へ戻る。ヒューヒューと一人で盛り上がっていた蜂楽は固まり、はにかむ。
蜂楽
潔世一
潔は思わず蜂楽に呆れてしまう。しかし、彼のそんなところがあるから、友人になれたんだと思う。しみじみとしていると、もう17時10分を過ぎていた。
潔世一
蜂楽
手を振る蜂楽に背を向け、その場をあとにした。
糸師凛
彼を待ってから10分が経つ。 夕日に照らされる街をボーッと見ながら突っ立ていると。
潔世一
彼は裏口から出て、凛の姿を見るなり、安堵で顔が呆けていた。
糸師凛
潔世一
潔世一
急な話題転換に苛立ちながら、凛は「ちがう」と一言。
潔世一
なんで帰路の質問攻めに合うのか、訳もわからず腹立つ。 なんなんだ、こいつ。
糸師凛
潔世一
糸師凛
彼を睨みつけながら歩き出す。 すると、彼が口を開き、淡々と「夢」について話し出した。
潔世一
潔世一
糸師凛
モジモジと名前を聞いてきたので即答する。凛は前置きが長すぎて腹が立ってきた。
潔世一
潔世一
糸師凛
目を見開く。会ったこともない人間が夢に出てくることはあるが、その人間と現実で遭遇することなんてあるのか、そんな疑問を抱いた。
潔世一
潔世一
突然しゅんとし出す潔。 喜怒哀楽の激しい奴だということはわかった。
糸師凛
質問を投げかけると、潔は頭をあげ、凛を見つめてくる。
糸師凛
潔世一
潔世一
またもや潔は視線を下へと落とす。 先程と比べ落ち込み具合が度を超えていた。なにか、絶望をしているような。
潔世一
潔世一
上目遣いでこちらに視線を上げてくる。その真っ青な瞳を見つめてみれば、吸い込まれてしまいそうだった。凛は反射的に答えた。
糸師凛
潔世一
失礼極まりない発言をされたことにカチンとくる。そしてバッグからスマホを取りだす。
糸師凛
スマホを開き、LINEでQRコードを表示させ、潔にそれを向ける。
糸師凛
潔世一
糸師凛
潔世一
連絡先を繋いだ後、2人はA公園の前で別れた。 潔が帰り際に、
潔世一
と誘ってきたが、凛はその手を払い
糸師凛
と、足早に去っていくのであった。
潔世一
潔は電車に揺られながら、そんな疑問を抱いていた。
潔世一
スマホを開き、LINEを確認する。 すると同居人から凄まじい通知が来ていた。
潔世一
反射的に声が漏れてしまった。あいつを怒らせるとめんどくさいが、自業自得だと自分に言い聞かせ、目的地の駅を待っていた。
妙な体の疲れが重く、珍しく凛はソファに沈んだ。
糸師凛
溜息をつく。ソファに沈んでしまったせいか、その場から動くことができなかった。そして。膨大な睡魔が凛を襲う。
糸師凛
そのまま凛は、眠りへと落ちるのであった
・ ・ ・
__。
少年
少年
少年
うん、会いたくて……嫌だった?
少年
よかった
少年
__?元気ないね、大丈夫?
少年
……何かあった?
少年
少年
少年
……寂しい?
少年
そっか…
ねぇ、変なこと言っていい?
少年
俺がさ、代わりになれたりしない?その猫の
__を絶対寂しくなんてさせない
少年
少年
少年
うん!約束!
__〜?どこ?
少年
いた!珍しいね、こんなところにいるの
少年
そっか…え
どうしたの……
少年
目、酷く腫れてるけど…何があったの
少年
話して
少年
俺、__のことならなんでも受け入れるよ
少年
言ってくれない方が悲しい
少年
…!うん
少年
……
少年
少年
うん…
少年
それは、そう、だけど
少年
少年
糸師凛
糸師凛
涙で視界が滲み、全身は汗で湿っていた。呼吸が乱れていて苦しい。
糸師凛
凛は薄れていく少年の顔と声、そして名前を必死に思い出そうとするが、霧がかかっていくかのように霞んでいく。
糸師凛
重い頭に耐えながら、トーク画面を開く。
糸師凛
明日いつ会える
潔へ送り、そのまま再び意識が落ちるのであった。
コメント
3件
いやー!!ガチで良かったー!!イラストの潔可愛い!!凛ちゃんのイラストも圧があって凛ちゃんらしいかった!笑 続き待ってます!!✨️
読了〜!第3話、すっごく良かったよお😭💕 凛が「待ってやるか」って心変わりするところ、もうキュンが止まらん!!潔くんの真っ青な瞳に吸い込まれそうになる気持ち、めっちゃわかる〜!! 最後の夢シーンが切なすぎて泣いた。猫の話とか赤紙とか…絶対何か深い過去があるやつやん…!連絡先交換からの「明日いつ会える」で終わるの反則級に続きが気になりすぎる😇✨ 次話も絶対読むからね!!待ってるよおおお🔥