side 青
こちらは「オモイアイ」のside 青です
side 桃をご覧になっていない方は重要な ネタバレを含むためそちらからお願いします
遅くなっちゃった、
この時期仕事多すぎだろ流石に...
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あ、機嫌いい、
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うわ何をしれっと、嬉しいなそれ
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少なくともないこの思ってる500倍は
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2%ってかわいいかよ
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あ。可愛かったわ。
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世界で一番可愛いやつの救世主とか
俺の人生さいこーかよ
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おれもいたい
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ずっとずっとないこをそばに置きたい
ないこを手放したくない
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やっべ、声出てたわ
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ジャーー (水が流れる)
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俺は仕事ができない方ではない
いやなんなら自分で言うのもなんだが
常人よりはできると自負してる
仕事は簡単だ
言われたことをやって
出す前に自分の意見も取り付けて
提出する
たった3工程
何が大変なんだよ
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バタバタバタ(走る音)
「はやくあがってーー!!」
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ないこがいなかったら
仕事も生活もまともにできないかもな笑
あ。そういえば
さっきないこ嫌なこと思い出したかな
ないこが嫌な思いを一生しないように
俺は守り続けないと
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バシャッ(水の音)
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まぁもう愛情はまともじゃないけど
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「きこえてるよーだ」(ボソッ)
そう聞こえた気がするけど
多分これは愛が重すぎる俺の幻聴だろう
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こんなこと本人に言えたら
もっとまともに愛せるんだろう
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うっ、んうっ、ん...
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うっうぅぅ、っん
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うわぁぁぁぁぁーーーーん
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えっ...
この子、男の子なの、かな、?
めっっっちゃかわいいんだけど
えなんでどゆこと!?
なんかわかんないけど
すんごい今この子のこと好きになった...
ちなみに今運命感じた
全然弟になって欲しいな...((
...んじゃなくて!!
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僕なんでこんなことを言ったんだろ
これから会えるかなんて分からないのに
なのに勝手に口が動いてた...
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その日は七夕だった
僕の短冊には
ないこくんの 大切な人が見つかりますように
そう大きな文字で力一杯書いた
まぁきっと見つからないことはないだろう
そんな甘い考えをしていた
次の日になった
家の電話が鳴った
ままが出て、悲しそうな顔をした
なんなんだろうその顔は
すっごくいやな感じがした
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🤪
いやな感じ、あってたのだろう
心がモヤモヤして
とりたくてたまらないのに
ふかいところに沈んでて届かない感じ
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🤪
🤪
そのとき。モヤモヤがとれた。
やっととれた。
というより、とれてしまった。
おれはっなんてことを思ってるんだ
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🤪
🤪
あぁっ
なんでこんなにもやもやがとれたのか
わかった
わかりたくなかったのに
わかってしまった
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ぼくは、そっか、
ないこに戻って欲しくなかった
だからこんなに
いますっごく
笑いたくてしかたがないのか
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ままが部屋からいなくなった
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🤪
🤪
🤪
自分でもなんで嬉しいのかわからない
会った時はこんなに嬉しくなかったのに
なんでだろう
でも今はどうしようもないくらいの笑いが込み上げる
きっとこれは「ひとめぼれ」ってやつ なのだろうか
でもきっとひとめぼれよりも
もっとすごいものな気がする
言葉では表せないような何かが
ぼくの頭をかけめぐってる
もう何も考えられない
でもこれだけはわかる
これだけは、
ぼくはないこのことが
狂ったように 好きになってしまった
七夕様ありがとうございます
ないこの大切な人が
もう見つかったみたいですね
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これは、夢じゃない。
過去だ
俺の忘れたかった過去だ
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なんで今更鮮明に思い出してしまうのか
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やっとあの気持ちが落ち着いたってのに...
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俺の周りには冷たく冷えたタオルや
氷水が置いてあって
そこには冷たく冷え切ったであろう
真っ赤に冷えたないこの手もあった
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そんなないこの手をみて
昔の小さかったないこの手を思い出した
あぁ出会った時もこんな手だったな...
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ないこが部屋を出て行った
なんて夢を見てしまったのだろう
いやこれは夢ではない
これは、そう
数十年前の現実の出来事だ
あぁもう最悪だ
今まで押し殺してきた感情が
大きな津波になって今襲いかかっている
我慢できるわけがない
なんなら今まで我慢できてたことが奇跡だったのではないかとすら思う
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🤪
🤪
🤪
🤪
🤪
俺の役目は
ないこに狂った愛情を注ぐことじゃない
狂った「重い愛」を隠すことでもない
ないこの思い通りの 人形になることだ
ないこの思い通りの人形になるためには
俺はどうすればいいのだろうか
ないこの思っていることは大体分かる
ただ、俺はどう人形になればいいのだろう
ないこの一生手放せない人形
🤪
🤪
🤪
もういっそのこと
ないこと
くっついてしまえばいいんだ
でも俺からくっつくのは
ないこの思い通りではない
ないこの望む結果にはならない
だったら
ないこから思ってもらえる様にすればいい
それからはもうトントン拍子だった
ないこのためならどんな絆も捨てられる
ないこのために何人友人を捨てただろう
おそらく数え切れる量ではないのは確か
この際もう全て捨てていい
ないこの人形にさえなれればなんでもいい
俺はないこのために何人使ったのだろう
でもその人を無駄にしてでもないこには 価値がある
俺が糸で操られる操り人形になる舞台
ないこが演じる舞台は整った
キャストから脚本まで全て俺の手によって制作されている
ないこはこの舞台を気に入ってくれるの だろうか
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🤪
俺が作った俺のための舞台が始まった
ないこがいた
俺は赤髪の女と仲良さげに帰る
そんな中ないこと鉢合わせして...
後のことはあまり覚えていない
ずっと興奮状態だったのだろう
俺のために人1人犠牲にできるぐらいの
愛の重さがないこにあってよかった
それが一時的な愛だろうが俺は受け止める
家に帰ったらないこは どんな顔をしてるだろう
それが楽しみで楽しみで仕方がない
早く会って俺を求めて欲しい
俺のことを独り占めして欲しい
ずっとずっと一生一緒にいたい
🤪
ないこ、寝ちゃったかな
ちょっと期待してたのに...
🤪
考える限り最高のシナリオを用意したけど
ないこは振り向かなかった
ただそれだけ
ただそれだけなのに この喪失感はなんだろう
ないこは俺のことを嫌ってないのに
ないこは俺のことが好きなままなのに
🤪
俺はないこの寝顔を見ながらそっと呟いた
アラームの音で起きた
昨日でどっと疲れて だいぶ遅くまで寝てたみたいで
窓はもう朝日が昇っていた
体はまるで動かない
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🤪
今日は会社は休みだし
起きる必要もない
そう思っていた矢先のことだった
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腕にびりっとした痛みが出た
腕を見てみるとそこには青色の刺繍
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ボディステッチが施されていた
その刺繍が行き着く先は
痛々しいないこの腕だった
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🤪
🤪
ないこは俺のことを欲したんだ
「普通」の関係以上のものを
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🤪
🤪
笑いが込み上げてきてたまらない
頭の中も脳の毛細血管さえも はち切れそうなくらい
言葉にできない狂った感情が押し寄せる
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🤪
🤪
そう言いながら俺はないこの刺繍の跡を ツーっと指でなぞって
🤪
🤪
ないこの手すっごくきれい...
男の俺が見惚れてしまうほどには
そんなないこの痛々しい手を
ぎゅっと握って握りしめた
もうこれから離さない決意を神に誓って
🤪
🤪
握られたないこの痛々しい手に縫われた
真っ白で汚れのない糸は
俺が強く握ったせいで
ないこの血によって
鮮やかな薔薇色に染まった
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🤪
今の痛々しいないこの腕と
俺の痛々しい腕を見比べながら
🤪
🤪
The END...
『オモイアイ』
最後までご覧頂きありがとうございました! Side桃から数ヶ月も経ってしまいましたが自分の満足のいく作品をみなさまに出せてよかったです
これからも少しづつ出していくので 気長にぼーっとお待ち下さい! よければ♡コメントフォローよろしくお願いします