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ハナ先生
勇気くん、残念ながら…
勇気
勇気
何ですか？
ハナ先生
ハナ先生
末期がんよ。
勇気
え？
幼い頃から、病院の医師ハナ先生にはお世話になっていた。
普段明るい彼女の顔からして、今は明らかに暗い。今まで見たことがない顔。
末期がんっていうのはホント…なんだろうな。
〜理紗とのLINE〜
勇気
理紗
理紗
はーい、
勇気
勇気
腹減った。
勇気
理紗ん家行っていい？
理紗
え、
理紗
いーけど…
でもうちら高校生だよ？
でもうちら高校生だよ？
勇気
いやらしいこととかしないから
理紗
なら良し！
勇気
つか
勇気
もう付き合って5年だろ
理紗
そーね笑笑
理紗
じゃあ待ってるねー
勇気
おけ
理紗の家
勇気
うまかったー
理紗
良かった‼頑張って作ったから
理紗
まずかったらどうしよって思ったw
勇気
理紗
どした？美味しくなかった？
勇気
理紗。
理紗
っ、はいっ！
勇気
俺
勇気
勇気
末期がんなんだ
理紗
は？
勇気
ごめん、今日はこれを伝えたかった
勇気
だから、あと1年生きられるかも分からない
理紗
やだなー、冗談はよしてよ
勇気
冗談じゃない
勇気
事実。
理紗
理紗
そんな…
理紗
勇気が死ぬとかやだ
理紗
同じ大学に通って、同居して幸せにくらすって決めたじゃない
勇気
ごめん
勇気
こればっかりは…
理紗
勇気
じゃあ帰るね。
夜ご飯ありがとう。
夜ご飯ありがとう。
理紗
あっ、ちょっ！！
ｶﾞﾁｬ
理紗
何なのよ…
〜理紗とのLINE〜
理紗
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不在着信
理紗
不在着信
理紗
不在着信
理紗
勇気
理紗
真剣に話したい
理紗
ちゃんと向き合おうよ
理紗
私このまま終わるなんてやだよ
理紗
お願い、返事して…
俺は、
理紗から来るLINEの着信音に耐えられなかった。
ごめん、理紗。
今は、放っておいて欲しい。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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