俺は火星人

火星が地球に接近した

これは

侵略のチャンスだ

地球人は知らないが

火星人は地球人同様の文明が発達してる

いや、上かもしれない

地上では長生きできないため主に生活は地下だ

僕は火星の皇子

あらゆる英才教育をうけ

この日のために生きてきた

地球の中でも日本という国は武器を持たない

侵略するには手っ取り早い

意気揚々と宇宙船に乗り込む

1人用だが中は快適に過ごせるようになってる

といっても光速で着くのだけど

鏡で身だしなみをチェックする

見た目は、地球人と変わらない

いや、正確には変わらないように作られたのだけど

はじめての地球

ちょっとドキドキもする

季節は真夏

火星に比べるとだいぶ寒かった

着込んできて良かった！

ここは

本で見たことがある鳥居が見えた

視線を移すと

自分を不思議そうに見ている地球人がいた

！気づかれた！？

なんかよくわからないけど

いきなりバレては困る

地球人、彼女が手を握ってきた

敵意は、ないようだ

地球人は柔らかいんだな

良い匂いがする

火星人に名前はない

地球人の音楽家によく似た名前をでっちあげる

もう二度と会うことなどないだろう

地球人とは強引なんだな

俺の意見も聞かずに彼女の家に行くことになった

彼女は家族と離れて一人暮らししてるらしい

意味がよくわからなかった

まさかこれから侵略する星の人に感謝されるとは

？おかしいのか？

そういやあかりは薄着だな

そんなことを考えてたらあかりと目が合う

褒められた？

少なくとも火星でモテるタイプではなかった

侵略に必要のない表現は勉強してなかった

あかりが距離を縮める

顔が

近い

唇が重なる

体に

電撃が走った

な、なんだ！？

神経への攻撃か？！

今度は自分から、キスをする

あかりの体がびくんと跳ねる

こんな気持ちははじめてだった

こんなことしに来たんじゃないのに

無邪気に笑うあかりを見てると

あったかい気持ちになる

あかりが手際よく料理する

目の前に

見たことのない食べ物の数々

恐る恐る口にする

感動した

火星の栄養とることが目的のごはんとは全然違う

こんなおいしいものが食べれる星を

滅亡させようとしてるのか？

はじめて会った俺に

優しさと

肌の温もりを教えてくれた彼女がいる星を

涙が

溢れた

ゆっくり

大切なものを扱うように

彼女にキスをした

予定は

変更

侵略は

中止だ

帰ったらなんて言われるかわかんないけど

他にも星はあるんだし

地球は守りたい

美味しいごはんと

彼女を守りたい

✳︎

end

SFラブストーリーでしょうか😁

ちょっと思いつきで書きました💓

ではまた💓