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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 世界観めちゃくちゃファンタジーです⚠️ あとめちゃくちゃ厨二です⚠️ 誤字脱字注意⚠️
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焦げた匂いはもう、残っていなかった。
原契の間で見たあの光景は、夢とも幻ともつかないほどの生々しさで、みことの奥底を焼いたまま。
兄の幻影が問いかけてきた言葉も、忘れようとしても忘れられなかった。
__どうして助けてくれなかったんだ?
焼け落ちる家の中で、唯一みことに向けられたその問いかけは、ずっと彼の胸にあった罪悪感を言語にしたものだった。
その問いに答えられずにいた日々。
昏睡状態で目を覚まさぬ兄に縋るように、生きる意味を紡いできた日々。
みこと-聖命ノ契
みこと-聖命ノ契
それは建前で、本当は、何かと“命を繋がなければ”自分の価値が保てなかった。
みこと-聖命ノ契
みこと-聖命ノ契
それでも、原契の間での最後の兄の言葉は違った。
__みことが生きてる意味は……みことが、みこと自身で見つけていいんだ
涙が流れたかどうかも分からなかった。
ただ、その言葉に背中を押されるように、みことは目を覚ました。
みこと-聖命ノ契
みこと-聖命ノ契
彼の腕に浮かぶ契印は、確かに輝いていた。
それはもう、贖罪の為の紋章ではない。
自ら選んだ命の証だった。
こさめ-蒼流
こさめが、誰かの気配に気付いて振り返る。
そこに、みことがいた。
やや遅れて、なつ、いるま、らん、すちも駆け寄る。
全員の姿がそこに揃うのは、ほんの一瞬、何ヶ月ぶりのようにすら感じた。
こさめ-蒼流
それでも、こさめの声は笑っていた。
らんが優しく微笑む。
すち-静緑ノ時
みこと-聖命ノ契
らん-桜花ノ巫
らん-桜花ノ巫
六人の契印が、空気に触れたように発光を始めた。
紅、蒼、紫、桃、翠、金__それぞれが象徴する光が淡く交差し、やがて一つの環のように結ばれていく。
いるま-感律者
いるま-感律者
いるま-感律者
いるま-感律者
なつ-焔影
らん-桜花ノ巫
みこと-聖命ノ契
みこと-聖命ノ契
みことが歩き出す。
六人が並ぶ。
次に向かうのは、“終わりの始まり”__六面の影の領域。
この命を、契約を、そして絆を証明するために。
それぞれが刻んだ契印が、今、共に在るために輝いていた。
第29話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡300
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コメント
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神やん、