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#普通
羽海汐遠
15,677
#オリキャラ
凱
76
あなたは差し出されたルクスの手を取った。
あなた
ルクス
ルクスは嬉しそうに微笑んだ。
その笑顔は眩しくて、あなたは思わず目を細める。
ルクス
あなた
あなたはルクスとともに、王城へ向かった。
⸻
ルクス
あなた
ルクス
ルクス
あなた
ルクス
迷いのない言葉だった。
ルクス
その言葉を信じて、あなたは魔物討伐へ向かった。
⸻
あなた
ルクス
あなたの光に触れた魔物が、黒い霧となって消えていく。
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
ルクスは微笑んだ。
ルクス
あなた
あなたは頷いた。
それから、何度も魔物を倒した。
一体。
十体。
百体。
魔物を倒すたび、あなたの光の力は強くなっていった。
そして、そのたびにルクスはあなたのそばにいるようになった。
討伐の帰り道。
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
ルクスは少しだけ笑った。
ルクス
胸が、少しだけ温かくなった。
⸻
いつからだっただろう。
ルクスは、あなたを目で追うようになっていた。
魔物を倒しているとき。
食事をしているとき。
何気なく笑っているとき。
気づけば、あなたの姿を探している。
ルクス
自分でも分からなかった。
聖女は、ノクスのために召喚した。
彼女が聖女として功績を上げれば、いずれノクスの妃として迎えることができる。
それが、この召喚の目的だった。
ルクス
弟のため。
国のため。
そのはずだった。
なのに。
あなたが他の誰かと話しているだけで、胸の奥がざわつく。
あなたが笑えば嬉しい。
あなたが傷つけば苦しい。
そして。
あなたが自分ではない誰かを選ぶことを想像すると――胸が痛んだ。
ルクス
これは、間違っている。
自分は彼女をノクスのために召喚したのだから。
⸻
そんなある日のことだった。
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
その瞬間。
あなたの身体から、光が消えた。
あなた
ルクス
あなたはその場に崩れ落ちる。
ルクス
慌てて抱き止める。
あなた
ルクス
今まで、魔物を倒すたびに力が増えていた。
けれど。
増え続けた力を使い続けたことで、身体の中の光そのものが底をついていた。
ルクス
あなた
ルクス
ルクスはあなたを強く抱きしめた。
あなた
ルクス
あなた
ルクス
ルクスはあなたを抱きしめたまま、自分の光の力を流し込んだ。
あなた
温かな光が、身体の中へ入ってくる。
けれど、枯れ果てたあなたの力は、すぐには戻らない。
ルクス
さらに強く抱きしめる。
ルクス
あなた
ルクス
あなた
しばらくすると。
冷たくなっていた指先に、少しずつ温もりが戻ってきた。
あなた
ルクス
あなたを抱きしめる腕が震えていた。
そのことに気づいたあなたは、そっとルクスの服を握る。
あなた
ルクス
ルクスは答えなかった。
けれど、その腕はあなたを離そうとしなかった。
⸻
その夜。
ルクスは一人、窓辺に立っていた。
ルクス
聖女をノクスのために召喚した。
それなのに。
彼女が倒れた瞬間。
何よりも先に考えたのは――彼女を失いたくないということだった。
ノクス
ルクス
ノクス
ルクス
ノクス
ノクスは安堵したように息を吐く。
その姿を見て、ルクスの胸が痛んだ。
彼女はノクスのために召喚された。
ノクスの未来のために。
なのに。
ルクス
ノクス
ルクス
言葉が出てこない。
もし、自分が彼女を望んでしまったら。
もし、彼女をノクスに渡したくないと思ってしまったら。
それは、兄として許されることなのだろうか。
ルクス
ノクス
ルクスは笑った。
いつものように。
けれど、その笑顔の奥には、誰にも言えない葛藤があった。
⸻
数日後。
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなたは微笑んだ。
その笑顔を見て、ルクスは胸が締めつけられるような感覚を覚えた。
本当なら。
行こう
と言えばいい。
ノクスのために。
国のために。
聖女としての役目を果たしてもらうために。
けれど。
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクス
あなた
ルクスはあなたの手を取った。
ルクス
ルクス
あなた
ルクス
ルクス
一度、目を伏せる。
そして。
ルクス
あなた
ルクス
ルクス
あなたの手を握る。
ルクス
その言葉は。
王太子としてではなく。
一人の男としての言葉だった。
あなたは、その手を握り返した。
そして二人は、静かに見つめ合った。
光に導かれて出会った二人の距離は。
いつの間にか、もう戻れないほど近くなっていた。
【ルクスルート END】
コメント
1件
うわあ、ルクス様の葛藤がめちゃくちゃ伝わってきました……「君に生きていてほしい」の台詞、本当にグッときました。聖女として召喚したはずなのに、一人の女性として大切に思ってしまう切なさ。力の枯渇で抱きしめるシーンも、あの震えがリアルで心に残ってます。弟ノクスへの罪悪感もあるから、この先どうなるのか気になりますね…!