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気がついたら、俺は 暗闇に閉じ込められていた。
何も見えず、周りの音だけ聴こえる。
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
記憶はそこまでで途切れていた。
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
考えた途端恐怖が襲ってくる。
俺
俺
俺
必死に探そうとしたが、感覚がないため身動きもできない。
助けを呼ぼうとしたが、声も出ない。
俺
俺
周りに誰かいないかと必死に耳を澄ませた
高速道路の下並に雑音だらけだ。
周りからは聞き覚えのない女性と男性のはなし声が聴こえる。
男性
俺
女性
俺
俺
俺
しかし俺は声が出ない。 事故で喉をやってしまったのか…?
身体中にありったけの力を込め手足を動かした。すると、ほんのわずか動いた気がした。
俺
俺
俺
するとまた女性の声が…。
女性
俺
必死に動くと男性は言った。
男性
俺
俺
女性
男性
俺
となると、こいつらは俺に恨みを買っているものだ、
誰だ。誰だ。俺は必死に模索したが、 断念した。数え切れられなかったからだ。
俺は今までありとあらゆる犯行をおかしてきた。暴行、窃盗、など。
俺
会話はいつの間にか終わっていた。 しかし女性の気配だけは残っている。
俺
俺は観念した。
さっきまで焦っていた俺が馬鹿みたいだ。
俺
本当にろくでもない人生だった。
父親は俺が産まれる前に、女を作って出ていったらしい。
母親は、俺を産んでから男をつかまえとっかえてったらしい。
母親の交際相手も全員クズだった。
俺を殴り、蹴り、罵倒し、殴られる俺を母親は気の毒そうに見ているだけだった。
学校でもいじめられ、俺には居場所がなかった。
世の中の誰にも俺の存在には気づかない。
その反動で俺は今まで多くの人を苦しめてきた。
俺
と、突然棺桶が揺れた。
震度7くらいだろうか。 1分くらい続いた。
と、さっきとは別の人物が現れた
女性の父親
女性
どうやら女性の父親だ。
女性
女性の父親
女性
女性の父親
俺
女性の父親
女性
女性の父親
女性
俺
女性の父親
女性の父親は、強い口調で言った。
女性の父親
俺
女性
女性の父親
女性
俺
女性
女性の父親
女性の父親
俺
俺
そう頭では思っているのに、心では女性の父親の意見に猛烈に反対していた
いつの間にか俺は、棺桶の中ということを忘れ 話に没頭していた。
女性
女性
女性
女性の父親
俺
女性の父親
俺
今や俺は完全に女性の味方だった。 俺は男への怒りが頂点に増し、気がつくと棺桶をの壁を蹴りまくっていた。
その瞬間女性は言った。
女性
俺
俺はもう一度蹴った。
女性
俺
女性
女性の父親はバタッと帰っていった。
女性に全身を撫でられているように感じる。
女性
俺
俺
全てに合点がいった。
棺桶と言っていたここは、女性のお腹の中
さっきの揺れは陣痛
俺
俺
俺は恐怖に陥れられた。
もし、俺が産まれてもあの男みたいにクズだとしたら?またこの世の中をめちゃくちゃにしてしまう。
俺の誕生を楽しみにしてくれている女性に迷惑をかけてしまう。
俺
俺
俺
俺
俺
俺
また壁が大きく揺れた。 最後の陣痛が始まった。
看護師
ストレッチャーに乗ったのだろう。 がたがたと揺れる。
俺
そこへ、あなたの声がした。
女性
女性
女性
こんな俺を、この人は守ると言ってくれている。
俺を必要としている人がいる。
生まれることに対して、いや、生きていることに対して前向きな自分がここにはいた。
看護師
と、同時にあの人のうめき声が聴こえる。お腹が一気に凝縮する。
鼓動が大きく揺れ始め、意識が薄れていく。
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
俺
そして元気な産声が上がった。