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95𝘻 𝘉𝘦𝘴𝘵 𝘧𝘳𝘪𝘦𝘯𝘥

第16話 - 95𝘻　𝘉𝘦𝘴𝘵 𝘧𝘳𝘪𝘦𝘯𝘥　𝐸𝑝𝑖𝑠𝑜𝑑𝑒　16

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2022年05月19日

#BTS

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#クオズ

#テテ

#ジミン

♡ami♡

𝐽𝑈𝑁𝐺𝐾𝑂𝑂𝐾

テヒョンイヒョン…ううっ…ううっ…

信じられなかった。自分の耳を疑ってしまいそうになった。テヒョンイヒョンが…僕の名前まで…忘れているとは…。嗚咽が止まらない。僕はとっさに病院を飛び出して、外に出て、自分の顔を膝に押し付け、思いっきり泣いた。泣いても、泣いても、切ない感情とか悔しい気持ちは収まらなくて…。すると、向こうのベンチに三人のヒョンたちの後ろ姿が見えた。僕は、とめどなくあふれ出てくる涙をこらえようとしながらも、ヒョン達の所へ走っていった。ヒョン達なら、慰めてくれる。優しく包み込んでくれる。そう思って、ベンチの方へ行った。

𝑆𝑈𝐺𝐴

…ああ、グガ…か。

僕の気配に真っ先に気づいたシュガヒョンがこちらを向いた。ジンヒョンも、気づいて僕の隣に来て、そっと抱きしめてくれた。

𝐽𝑈𝑁𝐺𝐾𝑂𝑂𝐾

……。

驚いた。ジミナヒョンは、ベンチにうずくまって、号泣していた。ジミナヒョンが…これほどまでに泣いているところを… 僕は初めて見たから…動揺した。見ていられないほどの、痛々しい背中。いつも小さい背中が、今はより小さく、頼りなくみえる。だから。僕はジミナヒョンの隣に行って、そっと肩に手を置いた。こうすることしか、できなかった。たとえ今、慰めの言葉や励ましの言葉を言ったとしても、ジミナヒョンには伝わらないと思うし、そんな言葉を並べても、意味がないのは僕にでもわかる。だから、僕はただ、ジミナヒョンの肩に手を置くことしか、出来なかったんだ。

𝐽𝐼𝑀𝑀𝐼𝑁

あ…ぐ、グガ…っ…

僕に気づき、力ない声を出すジミナヒョンの顔を見て、僕は胸が締め付けられた。そりゃ、そうだよな。そうだもんな…。ジミナヒョンの顔は、濡れていて、涙の後でぐしゃぐしゃになっていた。テヒョンイヒョンと、ジミナヒョン。同じ、1995年生まれの、ヒョン、クオズ。この二人は…今までにこれほどの友情を見たことがないくらいに、強い友情、絆を持っている。マンネラインの中で、僕だけ唯一、同い年がいなかったから、二人のお互いを信頼しきっている姿を見ると、羨ましく思えた。けど、嫉妬は出来なかった。なぜなら、僕が嫉妬する余地がないほどに、二人の関係は深かったから。だから、ずっと憧れていたんだ。クオズの二人のような、永遠の友達が、いつか僕にも出来たらな…と。ずっと憧れていた。どれほどテヒョンイヒョンやジミナヒョンと僕が仲良くても、やっぱり、「友達」という関係には、なれないから。ずっと憧れていた。誰からみても、隙間のないほど仲良しな二人。だからこそ、ジミナヒョンの辛さが分かる。いや、実際には、僕が思う感情を遥かに超えるほどつらいのだと思うけど。この二人は、離してはいけない存在ってことくらい、誰にだってわかるのに。月と太陽のように正反対の二人だからこそ、引き離しちゃいけないのに。運命をつかさどる神様は、本当に残酷だ。弱弱しく、泣きじゃくるジミナヒョンの小さな背中を見て、僕は涙した。