白鳥沢の一時的マネ『完』

私は昔、虐めを受けていた

バッシャン

その時私は、瀬見と天童と同じクラスだった

助けてはくれなかった

我慢なんて、

したく無かった

私の祖父が白鳥沢の校長だから、退学にすることなんて簡単だった

でも

誰かに助けて欲しかった

私は誰かに助けられた試しがない

自分で言うものじゃないけど

顔はいい方で

嫉妬されて、虐め

なんてのは、よくあることだった

それでも

助けてもらったことがない

だから、

期待して

望んで

裏切られて

ああ、なんて

馬鹿らしいww

その次の日から

奴等がここにくることは、無かった

私は、長かった髪を切り

霧島　未琴

では無く

未琴ちゃん

として生きることにした

2人が謝ってきた

私は、許した

沢山の人が謝ってきた

私は、その時から

「高嶺の花」

で

「問題児」

だった

私は家でも恵まれて無かった

母さんの考えは

「子供なんて1人いればいい」

と言うものだった

別に辛くはなかった

姉さんは愛されてて

少しだけ羨ましいって思うくらい

でも、ある日

立場が逆転した

ああ

愛って

こんなもんか

病気なのに

姉さんは愛されてたぶん

余計辛いだろうな

こんな家

反吐が出るほど嫌いだ