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正しい判断力の持ち主は、 太陽の持つ輝きはなくとも、 星のように不動である。
––– フェルナン・カバリェーロ
書物の間
遥翔
お待たせー、どう？有意義な時間を過ごせた？
天望
...ああ
遥翔
あれ？何か顔つきが違うね...何かあった？
天望
まあ...“想像が現実になった”とだけ今は言っておく
遥翔
そりゃ良かった。まだ君の願いが残ってるから、“ソレ”とどう結びつくか楽しみにしてるよ
天望
....
遥翔
さてと、じゃあ3人の結末を見に行こうじゃないか
遥翔
まあまあ時間掛かったくらい？かな
夜彦
....
久遠
....
天望
....
遥翔
もう、暗いなー。いずれ、こうなることくらい分かってたでしょ？久遠さん
久遠
....
夜彦
神崎先生...お願いがあります...
遥翔
あれ？お前とかコイツ呼びじゃなくて良いの？
遥翔
で、お願いって？
夜彦
夜彦
元の世界に帰らせてください
遥翔
およ？意外な結果になったね...一応、理由を聞こうか
夜彦
俺は想像しただけで何でもできるなんて、退屈だと思ってました
夜彦
でも...俺はそれが恵まれてることに気付きませんでした
夜彦
この世界で色々な人に出会って、色々な出来事を経験して...
夜彦
それで、真剣に考えた結果がこれです
遥翔
ふーん、なるほど
夜彦
でも、1点だけ加えてほしい条件があります
遥翔
条件？聞こうか
夜彦
それは...
夜彦
夜彦
虎走との関係を解消してください
久遠
は？どうして？
遥翔
理由は...もう分かりきってるね
久遠
無理だから‼︎絶対にさせないから‼︎
久遠
夜彦と私は結ばれる...だって、ずっと一緒にいてくれるって約束したし...
夜彦
だからそれは
久遠
うるさい...うるさい...
久遠
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイ
久遠
約束...破るの...？
久遠
そっかー、一緒にいてくれるって言ったのも嘘なんだね...じゃあ、もういいや
久遠
私と一緒に死んで一緒になろう？ね？
夜彦
く、狂ってる...
久遠
...あれ？...何で？
夜彦
...？
久遠
どうして...？どうしてよ...ッ‼︎
遥翔
どうしたの？久遠さん。もしかして...
遥翔
遥翔
“神の力”が使えないとか？
久遠
な、何で...
遥翔
ああ、君にあげた力は君が塔に戻った時点で解除しといたよ
遥翔
同時に君が夜彦君に3つまで叶えられるとか言ってたことも解消された
遥翔
まだ2つも願い残ってたのは勿体なかったねー
遥翔
あ、一旦君のことは拘束させてもらうね
すると床面から鎖が飛び出し 瞬く間に彼女の体に 巻きつき、身動きが 取れなくなった。
久遠
外せよぉぉッッ‼︎‼︎
久遠
それが教師のやることかよッッ‼︎‼︎
遥翔
ちょっと、うるさいから...消音モードッ‼︎
すると騒いでいた 彼女の声は徐々に 聞こえなくなり 声を出そうとする様子はあるが 声が出ない状況になった。
遥翔
さて、これで落ち着いて話せるね
遥翔
夜彦君の条件、僕も賛成だ
夜彦
え？
遥翔
僕は君達をここに連れてきた張本人だけど、同時に教師という立場でもある
遥翔
生徒に危険なことはさせられないし、していたらそれを止める義務がある
遥翔
あ、連れきてたのはごめん
遥翔
多分、いや、絶対に戻ったら僕は懲戒免職の実名公表で社会的抹殺不可避だ
遥翔
でも、だったら今のうちにより罪を犯しとこうかな
遥翔
虎走 久遠の処遇はこちらで預かる、君は気にしないでくれ
夜彦
それって...殺すってことですか？
遥翔
君はどうしたい？
夜彦
俺は...
夜彦
俺は...正直、分かりません
遥翔
そうか
夜彦
でも‼︎一応、幼馴染だし...胸糞悪くなるのはちょっと...
遥翔
ふーん...分かった
遥翔
安心して、殺すことは絶対にしない。約束するよ
遥翔
でも、夜彦君を“二度と考えられないようにするためのこと”はするかもね
夜彦
それって...
遥翔
よし、一先ずこっちは解決‼︎
遥翔
さあ、今度は君だ、鉄砲ヶ原さん
遥翔
君の願いを聞こうじゃないか
天望
あっしは...
天望
あっしの願いは...
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