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@ rifu .。.:*
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田中yan 17歳 夏
この不自由な世界でどう生きるのだろうか
落としたプリントを拾ってくれている女子と目が合った
et
同じ学年の井上et
フルネームを知っているのは、この島の 高校が一学年三十人ほどしかいないからだ。
去年まで通っていた高校とは別世界だ。
質問が聞こえなかったふりで、俺はその場を去った。
帰りの支度をしていると、 ポケットの中でスマートフォンが震えた
ya母親
母親からのメッセージだった
ya
ya母親
めんどくさいからやだと返したが、もう既読が つかずに舌打ちした。
櫂、こっちー、かーい、かーい
薄桃色のひらひらしたワンピースを着た女が手を振っている。
ya母親
ya母親
ya
ya母親
、、
漁港から帰ってきたら母親は 店の準備をしていた
母親は昔からスナック勤めだったので留守番には慣れていたが、 寂しさにまで慣れることはできない。
1人の夜、俺は漫画の世界に逃げ込んだ。
友人から借り、
近所の古本屋で立ち読みし、
読んでも読んでも尽きない仮想世界が俺を慰め、
現実から逃がしてくれた。
ひとくち、ふたくち、酒が通る道順に熱が生まれ、
全身が重くなり、逆に意識は浮遊する。
酒も漫画も、「ここではない世界」へ 自分を飛ばすためのツールだ。
アルコールが回ってきて、意識が俺の輪郭から 抜け出して広がっていく。
この時だけ俺は自由になれる。
母親の面倒も、酒の在庫数も、 来月の支払いもぶっ飛んで
どこにもない物語の世界で好きに遊べる。
—飲んでるの?—
ふと井上etの顔がよぎった。
コメント
1件
お疲れさまです、寺島あおいです🌷 第1話、読み終えました。「飲んでるの?」という井上etさんの問いを、聞こえないふりをして去る主人公。その距離の取り方に、すごく切なくなりました。アルコールと漫画を使って「ここではない世界」へ逃げる夜の感覚――不自由で、寂しくて、それでも自由を感じたい。この温度感、とても沁みます。次が気になる一話でした🍀