れい
泣きたいなんて言えない
15話目です!
れい
れい
終わるんでしょうか……
(しっかりしろ
れい
連載始まった
『脅威さんが食害を
しなくなったそうです』
もう完結したんですよ⁉︎
レイ
レイ
貴女でしょう。
レイ
殺られたいんですか?
れい
今日はまた一段と
機嫌悪いじゃないですかヤダー
レイ
れい
始めまーす!
れい
今日の我々軍は一段と忙しなかった。
例の一件で、我々軍がb国に正式に 宣戦布告をしたのだ。
もちろん、幹部以外その事件は 知らないのだが、
とにかく、もう相手側の軍が こっちに行軍してきている以上、 宣戦布告の理由など気にしている 場合では無かった。
司令を出す上官や、まだ戦争に出ない 下っ端までもが全員慌ただしく 軍基地内を走り回っている。
そのうるささが比較的届かない 幹部塔内の一室で、レイはロボロの 最終チェックを受けていた。
ロボロ
それで、所持する
武器は………
ロボロ
5本、
ロボロ
Cタイプを1丁、
替えの弾は30、
ロボロ
くられ先生の合作
手榴弾6個………
ロボロ
レイ
隠し武器に髪留めと
ブーツです。
ロボロ
確か髪留めに毒針が、
ブーツにナイフが
仕込んであるんやっけか。
ロボロ
レイ
私はお会いしたことが
ありませんが………
レイ
とある幹部の方が
特注してくださった
ようで。
ロボロ
レイ
レイが言葉を紡ぐより前に、 廊下に設置されたスピーカーから エーミールの声が流れてきた。
エーミール
行軍の足が
速まりました』
エーミール
ついてください』
いたく冷静な参謀の声は、レイたちの 顔つきを変わらせた。
レイ
ロボロ
レイ
レイは愛用のナイフを手に取る。
そのナイフには、 赤黒い錆のようなものが付いていた。
エーミール
エーミールです』
エーミール
つけましたか?』
エーミールの声がインカムから 流れ出し、幹部達が一斉にインカムを 耳に押し付ける。
コネシマ
配置についたで!』
ショッピ
配置につきました』
チーノ
俺の射撃部隊は…』
ショッピ
トントンさんたちと
作戦練るんで、俺が
引き受けます。』
チーノ
いやぁほんま
助かるわ………』
シャオロン
近距離第II部隊!
配置ついたで‼︎』
鬱
準備できたで〜
いつでもカタれる』
トントン
重装部隊とは
名ばかりの
ガチガチ通信系
なんだよなぁ』
鬱
敵から情報
守ってるし……
重装部隊かなって…』
シャオロン
無くしてくん
やめろや』
ロボロ
守備部隊とは名ばかり
ロボロです配置
つきました』
ゾム
配置どこやっけ?』
ロボロ
酷ない?』
エーミール
暗殺部隊の配置は……
ああ、コネシマさん達
前線組と同じですね』
ゾム
ありがとな、
全然ちゃうとこおったわ
俺』
エーミール
待ってると思いますし、
早く行ってあげて
ください』
ゾム
あ、シッマ見つけた』
コネシマ
お前………』
しんぺい神
配置ついたよー』
エーミール
しんぺい神
治せる気がするから
傷ついたならロボロ
来てもいいよ〜♡』
ロボロ
気にしてない』
爆音に、ツッコミに、ホモネタに。
今からまさに戦争をするというのに、 なんだこの雰囲気は。
さっきのエーミールの放送で 変わった目つきはなんだったのか。
なんというか、ふわふわしていると いうか………。
レイ
配置につきました。
エーミール
全部隊つけたみたい
ですね』
エーミール
ズッ、と重い音がして、マイクが横に ずらされたことを伝える。
そのマイクを軽くノイズが入るほど 引っ掴んだのは無論……
グルッペン
聞こえるかお前ら』
すると、先程までの茶番めいた空気が 一気に変わった。
インカム越しでも伝わる場の雰囲気の 変化に、レイは呑まれそうになる。
グルッペン
入ってきたのだが…
b軍は着実に此方に
向かっているそうだ』
グルッペン
来てくれたな?と
言いたいところだが…
………』
グルッペン
来てくれたんだ、
歓迎しようじゃないか』
グルッペン
最高の暴力をもってな‼︎』
幹部一同
グルッペン‼︎』
幹部達の声が辺りに響く。
もっとも、これは幹部限定の 放送だったので、周りの一般兵たちは 驚いた顔をしていたが。
ただ、自分の上官が声を上げ、 それで奮い立たない部下などいない。
インカムから聞こえてくるむさ苦しい 男どもの声に現場のテンションを 察したエーミールは小学生に 言い聞かせるような声で幹部達に 言う。
エーミール
頂くのは大変
結構ですが、あまり
暴走しないで
くださいね?』
手がつけられなくなるので、と エーミール。
さすが元教授。ただ、今の相手は 大学生ではなく兵士達なのだが。
エーミール
爆発物なんかを
使う時は必ず私達の
許可を………』
すると言いかけたエーミールの声を 掻き消す、大規模な爆音が轟いた。
見ると、爆発した場所にb軍の 兵士らしき男たちが 黒焦げになっている。
レイ
潰れたな)
少し遠目だったレイから見ても そう確信するくらい、ちょっと……… いや、かなりえげつない威力だった。
トントン
報告受けてるやつ?
目をきらきらさせるグルッペンの横に 立ち、一緒に窓から見える赤く光った 外の様子を眺めていたトントンが、 目線を外さないまま問う。
チーノ
報告…受けてない……
ですね………
言いにくそうに伝えるチーノ。
影が差しているトントンの顔に💢が 浮かび、今度はエーミールがマイクを 引っ掴む。
エーミール
破るんですかっ⁉︎
怒り声が残り幹部の耳をつんざき、 これはまずいと判断した者達は 自分の戦闘オペレーターへと インカムのチャンネルを変える。
しかし、唯一エーミールに 戦闘オペレーションを担当して もらっているゾムは、そのまま一人 お説教を聞き続ける事に なってしまったのだが。
これから戦闘に入るため、通信を切る こともできず、ゾムは逃げた幹部達に 今度食害をすると心に決めた。
裏でゾムが食害計画を立てている事も 露知らず、お説教を回避した幹部達は 各自鬱かロボロに通信を繋げる。
コネシマ
繋がっとる⁉︎』
鬱
聞こえてるから
もうちょっとボリューム
下げて………
シャオロン
聞こえとるー?』
鬱
聞こえてるよ♪
シャオロン
きもいな!』
鬱
酷いこと言うの
やめて?
コネシマ
シャオロン
笑うんやめて、
耳死ぬ』
鬱
"きもいな!"
シッマの"ちゃうな"
とめっちゃ重なるん
やけど僕だけ?
コネシマ
そうやで。俺も
聞いてて思ったもん、
ウン。』
鬱
ショッピ
聞こえますか?』
レイ
大丈夫でしょうか』
ロボロ
ちゃんと
聞こえとるよ!』
こっちでは、敬語勢が 2人揃っているため会話が少し 堅苦しい。
ロボロ
ロボロ
準備できてるか?』
レイ
ショッピ
鬱
分かっとる〜?
茶番が続く会話の中で、 鬱の間延びした声が聞こえた。
すると、すっ………と2人の声から 熱が落ちていくのが分かる。
コネシマ
シャオロン
そう言う2人の声は、酷く冷静。
光を半減させた瞳で、爆煙の 残っている場所を刺した。
その後ろでは、彼の部下達が その方向に武器を構えている。
コネシマ
知らんけど、これで
敵の位置が割れたな。
シャオロン
みたいやなぁ。
鬱
狂犬組
ゾム
エミさん、これもう
殺っていいん?
エーミール
大丈夫です、ゾムさん』
エーミール
ロボロ
いけてるか?』
ショッピ
ロボロさんくらいに
小さい敵じゃなければ
見逃す気がしません。
ロボロ
余計な?』
トントン
もう………!
チーノ
言い方ですよ。
トントン
どつかれたいんか?
チーノ
ロボロ
いけるよな?』
レイ
大丈夫です。
うっすらと、口元に笑みを浮かべた レイは、インカムへと連絡を告げる。
グルッペン
グルッペン
彼の者が一言呼びかけると、ある者は ロッソネロのシャツを揺らし、 ある者はヘルメットを被り直す。
またある者は瓶底メガネを指で 押し上げ、ある者は戦場に 似つかわしくないシャベルを構える。
またある者は、吸い切った煙草を 灰皿に押し付け、ある者は粛清剣と 呼ばれる愛剣を手に取る。
ある者は、雑面からピンクの目を 覗かせ、またある者は爆弾を片手に 子供のように笑った。
またある者は緑色のネクタイを 締め直し、ある者は薬品を取り出す。
そして、またある者は、 赤黒いナイフを握った。
そして、個性溢れる彼らを纏める 総統は………
目を爛々と光らせ、愉悦と怒りに 滲んだ笑顔を浮かべた。
れい
ここまでです!
れい
戦争?編になりますかね!
れい
れい
話が進展します!
れい
あんま言い過ぎると後々にね!
………こう……影響が☆
れい
とは思うのですが………
れい
次回もよろしくお願いします!
れい