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知らない男子

第1話 - 知らない男子

100

2019年11月16日

#ホラー

#怖い話

#実話係

#短編

#切ない

#悲しい

M.S

僕

これは、僕が高校の時に本当に体験した話です。

僕

文化祭準備期間の頃に体験しました。

僕

僕の学校の文化祭では、1・2年生がダンスや歌で皆を盛り上げ、3年生は、ミュージカルや演劇といった本格的なものを選ぶのが普通だった。

僕

宿泊日当日は、準備に追われていたが、そこは、思春期！笑

僕

そういった事もあり、3年生だけ特別に、準備期間中の内、1日だけ、出し物や衣装の準備で、学校へ宿泊出来る事になっていた。

僕

時間が経つにつれ、男子は「バレー」や「バスケ」
女子は、輪を作って「ガールズトーク」と、文化祭の準備から次第にかけ離れていった

僕

僕も、男子の友達と体育館で、バレーやバスケに汗を流して1時間ほど経った頃

僕

ステージに腰をかけ、友達と話したりして、休憩してた時、体育館と廊下をつなぐスペースから誰か知らない男子がこっちに向かって手を振ってるのに気が付いた。その人は、坊主で、白Tで、紫のジャージという姿だったが、僕は、すぐに異変を感じた。

僕

「紫のジャージ…そんな人いたかな…？」

僕

隣に居た友達に聞こうと一瞬目を離したすきにさっきの男子がいなくなっていた…

僕

宿泊中のクラスメートは大体Ｔシャツにスウェットかジャージだ。

僕

特に僕の学校では、中学時代のジャージをあえて履く事が流行っていた事もあり、さらには、坊主と来れば、野球部ぐらいのもの。どのクラスの誰かはすぐに特定できる筈であった。

僕

しかし、そもそも、紫のジャージは見た事がない。

僕

友達に訊いても、

友達A

は！？手を振ってた人！？そんなん、居なかったっしょ！紫のジャージ！？先輩か後輩に貰ったやつじゃね？笑笑笑

僕

「まぁ、そうだよね！いた訳ないよな！僕の勘違いか〜笑笑笑」

僕

僕もそうなのかと思い、それ以上はもう気にしなかった。

僕

それからまた文化祭の準備も放置して、バスケを再開し、PM10時頃を迎えた頃。担任教師の提案で肝試しをする事になった。

僕

くじ引きをして、女子とそれぞれ、ペアを組み、校内の4階にある音楽室に行き、指定されたものをもって来るというルールで、男子達は、勿論、（気になっている女子とペアを組みたい！）と願ってくじを引く。僕は、残念ながら、ゆりやんレトリィバァというあだ名の女子とペアを組む事に…

ゆりやんレトリィバァ（あだ名）

僕くーん！よろしくぅ♡

僕

「あ、あぁ…」

僕

もはや、高校となると、肝試しでは、音楽室に向かう間には担任教師が隠れて驚かす仕組みとなっていたが、

担任教師

わゎ〜!!!
ビックリしたか！？
今のはビックリしただろ！
あはははは！wwwwww
またな！

僕

ﾁｯ💢

ゆりやんレトリィバァ（あだ名）

うわわわ〜!!!ビックリしたぁ〜もぉう♡先生ぃ！ビックリさせないでよぉ！

僕

「いや、ビックリさせるのが肝試しじゃねぇの？」

ゆりやんレトリィバァ（あだ名）

えぇ〜？そうなのぉ〜？

担任教師

僕の言うとおりだぞ！

ゆりやんレトリィバァ（あだ名）

もぉ〜怖いよぉ！僕くーん！助けてね！

僕

「はぁー大丈夫だって…」

僕

僕は、そこは舌打ちで乗り切り、音楽室の指定された物を持って、体育館へ戻る。

僕

全ペアの肝試しが終了し全員集まった。その後は、クラスメート全員で怖い話をする流れとなり、怖かった体験話があった人は、次々としていた時であった。あるクラスメートがふと、

クラスメート女子A

そういえば、先生！

担任教師

どうした？クラスメート女子A！

クラスメート女子A

なぜ、あそこのトイレが施錠されてるんですか？

僕

クラスメート女子Aが体育館近くのトイレが施錠されてる理由を担任教師に尋ねた。

僕

僕が入学する何年か前にそのトイレが施錠された事は、先輩を通して聞いていたが、理由までは、知らなかった。

僕

質問された担任教師は、明らかに困っていた表情をしたが、

担任教師

……………

僕

少し黙っていた口をようやく開いた。

担任教師

実は、あのトイレで命を絶った男の子がいたんだ…在校生ではなかったんだが、
近辺の中学野球部の子で家が近く、家に忍び込んで、トイレで命を絶ったらしい…そんな事もあって、可哀想だけど今はあのトイレは使用できないように施錠されているんだ。

僕

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

僕

僕は、鳥肌と震えが止まらなくなった。なんとなくだが、さっき手を振っていた紫色のジャージを着た男子がそれなんじゃないか…そう思ったからだ…

僕

それから、何年か経って知ったが、僕より、5歳ほど上の男子が中学でイジメられ、さらには、僕の通っていた高校の受験に落ちた事を理由に、あのトイレで亡くなったというのが内容だったらしい…

僕

ちょうど僕には、5歳離れた兄が居たので、ジャージの色を聞いてみると…

僕

「ねぇ〜兄の中学の時のジャージの色、何色だった？」

兄

え？中学の時のジャージの色？

僕

「うん…」

兄

うーんと…あ！紫だ！紫色だけど…どうかした？、

僕

「！兄、ありがとう！ううん！どうもしないよ！ありがとね！」

僕

その時代のその中学校のジャージの色は、紫色だった…

僕

手を振ったのがその男子だっかのかは、確かではありませんが、辛い学生時代を過ごしたその子も僕達と一緒に遊びたかったのでしょうか。

僕

以上、僕が体験した怖い話でした。

この作品はいかがでしたか？

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初めてストーリーを書きました。誤字とかあったらごめんなさい…ストーリー書くのも下手です。あんまり、怖くもないし、切なくもないですよね…この話は、実話ですけど…体験した本人の話を少し自分的に色々変えて書きました。

M.S

プロフィール

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