勇者パーティを追放された、他称無能力者

〝 魔法 〟

皆さん、一度は耳にした事があるのでは無いでしょうか、？

そう、炎の球を出すものや、水の壁を出現させたり、

種類は様々

そんな、魔法 というもの

魔法は、ファンタジー…

所謂、想像で作られたフィクションに過ぎない

そんなものが突然、扱えるようになったら、どうなるでしょうか、？

〝 能力 〟

というものが突然、人間の体に芽生えたら、どうなるでしょうか、？

世界は大混乱になる、？

能力が暴走してしまい、弱肉強食の世界になってしまう、？

いいえ、どれも違います。

正解は…

〝 魔王 〟という存在が、突然現れ、

人類を脅かす…でしたっ☆

ですが、魔王に世界は支配され、バッドエンド…

なんて、つまらないでしょう、？

なので、魔王に対抗する

〝 勇者 〟という存在も生まれました。

だが、勇者1人では、魔王へ太刀打ち出来なかった

勇者は、魔王を倒すべく、強い仲間を集め、

魔王戦へ挑もうとした

その、勇者を中心としたパーティのことを、

〝 勇者パーティ 〟

と、言う

勇者パーティは、1人1人、

とても強力な能力を持っており、

人々から、尊敬の眼差しを受けた

そんな勇者パーティ、

順調に魔王討伐へ向けて、

準備を進めてい…………

- ̗̀⏰𓈒 𓂂ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ…

ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ…!!

ｸﾞｼｬｯ !

おはようございます。おんりーです。 今起きました（？）

現在の時刻を確認しようと、目覚まし時計の方を向くと…

何故だろうか…最近、毎日目覚まし時計が壊れている気がする…（）

しょぼん…と、目覚まし時計の残骸（？）を見つめながら、小さく呟く

空腹が、僕の思考を止め、さっさと朝ご飯を作るために、布団から出る

重たい瞼を擦りながら、大きな欠伸をする

眠くても、お腹は空いている

お腹がぐぅ…と鳴る中、 朝食の準備に取りかかろうと台所へと歩を向ける

ｼﾞｭｰ…

美味しそうな、いい匂いがする

早く食べたいなぁ〜(｡･ρ･)

ｶﾀﾝｯ

テーブル一面に美味しそうな料理がずらりと並ぶ

ﾊﾟｸｯ

( '༥' )ŧ‹"ŧ‹"

❀.(*´▽`*)❀.

朝ごはん、我ながら美味しく出来たな…と満面の笑みで、

次々と料理を口に運んでいく

(*´༥` *)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

丁度、ご飯を全て平らげたあと、

ニュース速報が流れてきた

ニュース内容に少し顔を顰めたあと、

すぐにそれを消した

どこか不満そうな表情をしたあと、

スマホで、何処かに電話をかける

通話中…と表示されたスマホの画面には

〝 ＭＥＮ 〟と、大きく文字が出ていた

通話相手であろう、ＭＥＮ…という人物と、

親しげに会話をしたあと、

「 あ、そういえばお前、行方不明ってことになってるらしいじゃん？ 」

先ほどのニュースを観ていたのか、

突然、そんなことを言い出した。

「 俺がこうやってお前と通話出来てるのを見ると 」

「 デマか…

…だな 」

「 まぁ、お前が…おんりーではなく、偽物だった場合 」

「 話は変わってくるけどな 」

〝 勇者パーティから追い出された 〟

そう、ＭＥＮにハッキリと事実を伝えると、

「 は、？追い出された…？？ 」

「 おんりーが…？？？ 」

どうやら、混乱させてしまったらしい

「 実力不足…？？ 」

ＭＥＮがこんなにも、混乱するのは、分かる

ＭＥＮは俺にとって、1番身近な存在でもあるし、

何より、身近に居るからこそ…

俺の実力を凄く理解している

「 … 」

「 でも何でだ、？ 」

「 行方不明だった元勇者パーティの1人が、もしも誰かに見つかったら…ってこと、考えねぇはずか無いよな、？ 」

「 そしたら、それこそ面倒なことになるだろ、 」

「 おんりーだから…？ 」

「 え、勇者パーティのことを、調べれば、おんりーのことだって載って… 」

「 …え？ 」

「 …んだよ、！ 」

「 何でだよ、っ！！ 」

「 無能力者無能力者って…言われっぱなしで… 」

「 悔しくないのかよ、、 」

「 そもそも、！むの… 」

ＭＥＮの言葉と被せるように言う

「 っなら、！ 」

「 ｯ… 」

ＭＥＮは、優しいから

俺がなにか言われると、すぐ怒ってくれるし、

ずっと俺の味方で居続けてくれる

けど、俺は本当に

無能力者なんだよ…

何も出来ない

何者にもなれない

これが、きっと…

ＭＥＮへの、最初で最後の嘘だ