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信頼脱出ゲーム

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信頼脱出ゲーム

3 - 信頼脱出ゲーム3

♥

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2020年08月06日

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マイ

朱音ちゃん!!

朱音

す、すみません……つい、大声出してしまって……

黄色

何があったんですか?

蒼空

これを、見てくれ…。

蒼空が指さした先を見るとそこには

たった今立っているこの場所に並べられた死体の写真が飾られていた…

死体はどれも無惨な姿をしていた。 中には顔が分からないほど歪んでいるものもあった。

黄色

ひっ…!

マイ

なに、これ…

ソラ

仕掛け…だよね、怖がらせるための…

育緑

僕もそう思ったんですが…ここ、見てください。

育緑が足元を指さした。 写真で言うとちょうど死体が置かれている場所だ。

ソラ

……これは、血痕…?

育緑

はい、もしかしたらこれも怖がらせるための仕掛けなのかもしれませんが…

蒼空

…怖がらせるための仕掛けしては趣味が悪い。

マイ

ねぇ、しろっちは?

ソラ

私たちより先にここへ来ていたはずなんだけど

育緑

しろっちって真白さんですよね。
ここには来ていませんよ。

マイ

え…?

マイ

マイ探してくる…!

蒼空

待って、1人は危なすぎる。

朱音

みんなで…行く方が……いいと思い、ます。

マイ

…わかった。

説得されたマイが渋々頷く。

黄色

マイさん。大丈夫ですよ。

マイ

黄色ちゃん…

マイはまた黄色の手を握った。 その手は微かに震えていた

黄色

行きましょう…?

マイ

うん。

とりあえず、先程居た2階へ戻ってみることになった。

マイ

しろっち、強いから大丈夫だよね…?

ソラ

大丈夫よ、マイちゃん。

黄色

そうですよ。
真白さんなら大丈夫です。

先程、悲鳴を聞いた時いた場所まで戻ってくると、朱音が足を止める。

朱音

…すみません、少し…静かにしてください……

朱音

……あっち。…何か聞こえます……

目を閉じて音を聞いていた朱音の先導に従って進んでいくと、扉の前で再び足を止めた。

朱音

ここ、です…

マイ

しろっち!!

マイが扉の中へ飛び込む。 すると、中には両手足を縛られ口をガムテープで塞がれた真白が拘束を解こうともがいていた。

マイ

しろっち!

真白

ん…

マイが拘束を解く。

真白

さんきゅ。
くそ…なんなんだよ…。

マイ

大丈夫?しろっち。

真白

なんとかな。急に後ろから殴られて、気付いたらここにいた。

黄色

でも、あの時この階には私たちしか…

ソラ

…7人以外にもいるのかしら

朱音

育緑……育緑が、いない。

黄色

蒼空さんも、いません

マイ

今度はあの二人!?もう、どうなってんの!?

真白

…探しいくぞ。

マイ

しろっち、動いて大丈夫なの?
痛くない?

真白

俺を殴ったやつがどこかにいるかもしんねーんだろ?
なら、お前らだけで行かせるわけに行かねー。

黄色

無理はしないでくださいね。

朱音

育緑…どこ……

バキューン

突然銃声が鳴り響いた。

朱音

あ、あ…!育緑…!育緑……!!

その音に朱音が酷く混乱し1人で音のする方へ走っていく

真白

銃持ってる奴がいるかもしんねー
あいつ一人じゃ危険すぎる。俺たちも行くぞ

マイ

しろっち…手…

真白

勝手にしろ

マイ

ありがとう…

きっと怖いのだろう。 マイの声は震えていた。 真白の手を握ったまま俯いている。

ソラさんも気長に振舞ってはいるものの手が震えている。 それは黄色も同じだった。

黄色

…ソラさん

ソラ

大丈夫よ、黄色ちゃん。きっと演出よ…

そう言って黄色の手を握る 震えるソラの手の温もりに 黄色は僅かに安堵した。

大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫 ただそう自分に言い聞かせた。

続く。

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