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【数ヶ月後】
ー深夜ー
キヨ
狼地区警備員
狼地区を見回るキヨ
キヨ
週一でうっしーとガッチさんに 会うようになり 色々話すようになった
おれが小さい時に親と死別したこと
うっしーが赤ずきん一族であること
そうやって仲良くなっていた時
急にガッチさんが 果実園に来なくなった
うっしーに聞いてみたが いつも返答は同じ
『いつもガッチさんの家行くけどさ かなり体調が悪いらしくて 部屋から出られないんだって』
ガッチさん本人からではなく 人伝いに聞いたらしい
キヨ
狼のおれには 人間の常識が分からない
人間にとって これは普通なのだろうか？
心配するおれが変なんだろうか…？
ツーン…
ふわ……
キヨ
血の混じったニオイの中に かすかに嗅ぎ慣れた香りが 漂ってくる
キヨ
キヨ
香りのする方へ走るキヨ
キヨ
キヨ
キヨ
キヨ
薄暗い木々の中 ガッチマンが後ろ向きで立っている
キヨ
ゆっくり振り返るガッチマン
キヨ
無表情で目には生気がなく 涙が頬を伝っている
キヨと目が合ってるはずなのに 一切反応がなく
どこか儚げで
美しく
思わず抱きしめたくなるような姿…
キヨ
ガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマンの両手首に 縄の痕がくっきり残っている
ガシッ！
ガッチマンに近付き 腕を握る
キヨ
ガッチマン
目に生気が戻っていく
ガッチマン
キヨを見て小刻みに震えだすガッチマン
キヨ
狼地区警備員
警備仲間が近付いてくる
とっさにガッチマンの前に立ち ガッチマンを隠すキヨ
狼地区警備員
キヨ
キヨ
狼地区警備員
狼地区警備員
そういうと見回りに戻って行った
ガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマンを連れて帰り座らせるキヨ
キヨ
ガッチマン
目を合わせようとしないガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
ガッチマン
キヨ
キヨ
ぐいっ
ガッチマン
ガッチマンを押し倒すキヨ
くんくん
キヨ
ガッチマン
ズボンを降ろす
ガッチマン
ガッチマンの中から 血の混じった白い液体が 溢れ出る
キヨ
キヨ
キヨ
キヨ
ガッチマン
キヨ
キヨ
キヨ
ぎゅっ
ガッチマンを抱きしめる
キヨ
キヨ
ガッチマン
キヨの腕の中で泣くガッチマン
キヨ
絶対許さねぇ…
あいつを必ず おれの手で殺してやる……
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