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それから一ヶ月後、 学校から帰ると、お隣に引越し業者のトラックが止まったいた。

大森

ただいまー。

あ!帰ってきた!

ちょっとあんた藤澤さんの引越し手伝ってきて!

涼架ちゃんのお母さんには、あんたが学校から帰ってきたら手伝いに行かせるって言っといたから!

大森

え、なんでぼく?!

今日、旦那さん仕事で居ないから男手が欲しいんだって!

はい!よろしく!

母さんはそう言って、学校から帰ってきたばかりのぼくから背負ってたリュックを剥ぎ取って玄関から押し出した。

大森

えぇ…なんでぼく?

小さい時に会った事あると言っても、 もう15年も前の話な訳で、 人見知りのぼくとしてはだいぶ困難なミッションだ。

大森

…涼ちゃんいるかな?

めちゃくちゃ行きたくないけど、 初恋の相手はすごく気になる。

実は、この一ヶ月後ずっとソワソワしていた。

だってあの頃、あんなに可愛かったんだから、 今はきっと美人になってるはずだもん。

まあ、会ったところで何がある訳でもないだろうけど、気になってしまうのが男心と言うものだ。

どうせお隣を手伝ってくるまで家には入れて貰えないだろうし、 ぼくは意を決して、お隣のチャイムを鳴らした。

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