母の日の命日

母が死んだ

今日は母の日だった

その日1日泣いた

私は知る限りの母を思い出していた

もっと手伝えばよかった

もういいよってくらい手伝えばよかった

家のお金は全部父の管理で

母はそんなにお金を持っていない

私が欲しいものを買ってもらうたび

母はいくつ「欲しいもの」を我慢したのだろう

「喧嘩しないでよ！」

私にはこの言葉を言う勇気がなかった…

私ははもらってばかり

母に何かをあげたことがあっただろうか…

母の日に関してもそうだ

毎年はそう言う母は笑ってごまかすだけだった

わたしがあげていたものは一体なんだったのだろうか…

そう聞いた瞬間

わたしはすぐに封を開けた

「生まれてきてくれて」

「私をお母さんにしてくれて」

「ありがとね」

最後のその分は涙が溢れて止まらなかった

「よくわからないけど、そっかぁ」

「しあわせは、いいことだね」

けんごは私の膝の上から立ち上がって

お母さんの写真に

「しあわせねー」と言った

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あれから15年後

私はお母さんになった

私がお母さんになれたのは

育ててくれた母がいるからだ

Mother’s Day5.12

感謝を込めて