君は何に見える？（完結済み）

⚠️注意⚠️

今回の話の後半に 蘭と竜胆のBLを入れました

別にキスすらしてないので

人によってはいつもの灰谷兄弟に 見えるかも

苦手な方は自己防衛を！！

その後

とりあえず事務所に帰って 血を流すことにした

人がいない事を確認した細道で 乗ってきた車を待つ

組織の建物が思いの外大きく 建物の反対にある車が来るまで 少しかかりそうだった

ザァーーーーーー

雨が降り始めた

レイは幼子のように

サラサラとした雨の中で 嬉しそうにはしゃいでいる

火事で短くなった髪も 結べるほどに長くなった

その髪が揺れ動く

着ている服の裾をヒラヒラさせて

くるくると回っている

水滴は レイに触れると赤く染まって

白い肌を伝う

雨に濡れて重くなるはずの髪も服も

濡れる前より軽やかに空を舞う

レイに付いていた汚れを 雨が洗い流す

いや、もとのレイへと "塗り替えている"

通り雨だったようだ

すぐにやんでしまった

しかしその一瞬でも 見惚れるには充分だ

プップー

当たり前だが、レイはびしょ濡れだ

レイは受け取ったカバンから 大きめのタオルを取り出した

すぐに車へ歩きながら 髪や体を拭き始め

服を脱ぎ始めた

あえてもう一度言おう

全員の目の前で 服を脱ぎ始めたのだ

当然こうなる

すぐに2人が他からレイを隠したため 斑目とモッチーは何が起こったか 気づかなかった

が、2人以外はバッチリ見ていた

レイは濡れた服を 着替えようとしたのだ

なんら不思議は無い

と、本人は思っている

とりあえずレイにもとの服を着せ

マイキーとイザナが同時に言い放った

俺以外の前で 人に肌見せんな！！！

とまぁ、一悶着あったが 無事全員が車に乗った

車に全員乗ると

事務所へ急いだ

その間 レイからレイとイザナとレヴィの事

そして、政府の事、施設の事 3日間の事などを簡潔に話してもらう

が、いかんせん要点だけ話すと 話の流れが飛びまくって

結局理解するのに時間がかかって しまったようだった

ちょうど事務所の前で車が止まった時 話がひと段落した

車から降りて事務所に入る

天竺組はレイが壮絶な事を 淡々と話すため

結局どういったリアクションが 正しいのかわからなくなっていた

感情がジェットコースターとは まさにこの事である

と言っても、 コースターが上がる場面は ほとんど無かった

どの場面でも地面と垂直に 命綱の無いコースターに乗ったまま 落下していくだけである

全員車を降りて 事務所へ入っていく

レイたちが入ると一気にザワついた

それもそうだ

レイ以外、全員多かれ少なかれ 血が付いている

社員のひとりが何があったのか 聞こうと前に出ると

レイが手を社員に向けて止めた

　レイが優しく笑って言うと 社員たちは幾分か安心したようで 素直に引いて仕事に戻った

誰が2番目に入るかで、もめたため 急きょじゃんけん大会が開催された （1番は満場一致でレイだった）

そして、、

さっきより明らかに低い声で イザナは、、

天竺にとってはいつもどうりの 理不尽を発動した

結局、イザナが2番風呂になり

他は追々決めていった

その頃レイは

人が入った後の風呂には 入れない潔癖症であると言う春千夜に

こっそりと一番風呂を譲っていた

この先、少しだけ蘭竜要素ありです

ただ平和にイチャコラしてる だけなので

安心してください

順番が回ってきた蘭と竜胆は 脱衣室で服を脱いでいた

蘭は竜胆を後ろから抱きしめた

蘭は竜胆の耳に口を近づけた

蘭はからかうつもりだった

しかし予想とは裏腹に

竜胆は耳まで真っ赤に染まっていた

その時の蘭の脳内には ただひとつの事実があるのみ

俺の竜胆宇宙一かわいい

予想以上に可愛い弟が なにも考えていなかった蘭へ直撃した

可愛いものを受け止めるには 準備が必要なのだ

いや、尊いもののほうが適切だろう

漫画やアニメや小説で 尊すぎるシーンが出た際に

一度画面を閉じて精神統一するのと 同じである

蘭はこの時、準備していなかった

つまり、蘭は今

致死量の"尊い"をくらって 死にかけている

そこで生き残るために 蘭がした行動は

ガブッ

尊すぎる弟を食むことであった

レイは気まずくなるどころか

裸の2人に近寄っていった

2人とも風呂から出てきたよ

致死量の尊い