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私たちの時間は止まっていた。

急に現実を突きつけられた。

覚悟はしていたつもりなのに。

この世はなんて理不尽なんだろう、と嘆きたくなった。

そして、

私もいつか彼を忘れてしまうのだろうか。

形あるものは全て無くなる、と言うが、私達は形ないものを持っている。

それすらもなくなってしまうのか。

波華

りんちゃん、、

波華

私、、

波華

忘れちゃうのかな、、、?

波華

りんちゃんのこと、、

竜胆

んー、、

竜胆

忘れてよ。

竜胆

苦しんで欲しくないんだ

竜胆

、、、、ね?

波華

やだよ、、

波華

忘れたくない、、、

竜胆

波華ちゃん、、、

彼にそっと包まれる。

やさしい香りがする。

 そうだ、と気が付く。

今は、彼と幸せでいられる間は、考えるのを止めよう、と。

悲しんでいたら、どうしようもない。

今の、この一瞬一瞬を大切に過ごそう。

波華

、、、、、

波華

もう平気だよ

波華

私は大丈夫。

竜胆

、、、、

竜胆

ほんとに、、、?

波華

うん、、!

波華

もう、何も気にしないで

波華

2人でくっついてよ、、?

竜胆

うん、、、。

竜胆

はぁ〜〜

竜胆

もう

竜胆

大好きっっ

波華

私も大好きだよっ

彼を想い続けよう、と誓った。

いつか忘れてしまうその日まで。

竜胆

波華ちゃん、、

波華

ねぇ、

波華

波華って呼んでよ^^

竜胆

んー、、、

波華

いいじゃんっ

波華

ね?

竜胆

波華、、、

波華

ふふっ

竜胆

ねぇ、今から出かけようよ!

波華

え?!どこに?

竜胆

そうだなー、、、

竜胆

じゃんっ!!

波華

??

そう言って彼は、2枚のチケットを私に見せた。

竜胆

遊園地とか行きたかったんだけどさ、

竜胆

俺、目立っちゃうとこ無理だし、、

竜胆

クルージング予約したんだけど、、

竜胆

行きませんか、、?

波華

え!!

波華

いつの間に、、、!

波華

行く!!

いい思い出作りだ、と思った。

彼も私と同じ思いを抱えていたのだろう。

瞬きも惜しいほど一瞬を大切にしたい、と。

貸切の小さな船に乗り、海を回った。

潮風が夏の夜空を吹き抜けていた。

目の前には息を飲むほどの夜景が広がっている。

波華

わぁー!!

波華

綺麗ーーー!!!

竜胆

綺麗だね〜!!

波華

夢だったんだよね

波華

これ貸し切るの。

竜胆

叶っちゃったじゃんっ!

波華

ありがとね

竜胆

いえいえ。

竜胆

これの貸切予約した時ね、

竜胆

プロポーズですか?って聞かれてさ

波華

はははっ

竜胆

思わず

竜胆

はいって言ったんだ

波華

、、え?笑

竜胆

だから、

竜胆

改めて言うよ

そう言って彼は私の手を包み、向かい合った。

竜胆

大好きです。

竜胆

心の底から、

竜胆

愛してます

彼の真剣な眼差しが少し照れくさい。

でも、

嬉しかった。

愛おしかった。

あたたかかった。

感動して涙が溢れてくる。

波華

ぅぅ、、、

波華

私も

波華

大好きです

波華

何よりも1番

波華

愛してる

竜胆

えへっ

竜胆

もう、、

竜胆

泣かないのーー!

波華

だって、、

波華

嬉しくて、、

波華

悲しいわけじゃなくて、、

竜胆

うんうん、、

竜胆

ヨシヨシ(。´・ω・)ノ゙

彼が私の顔を覗き込む。

その表情が優しくて、心がきゅうっと音を立てる。

竜胆

んー?

竜胆

可愛いなぁ

竜胆

、、、っ?、!

彼の服を引っ張り、キスをした。

初めての、私からのキス。

波華

んふっ///

波華

びっくりした??

竜胆

うん、、///

波華

だーいすきっ

竜胆

っっっ、、!!

竜胆

もう、、

竜胆

顔上げて?

私が顔を上げるよりも早く、彼が私の頬を包んだ。

顔が近づく。

鼓動も高鳴る。

波華

りんちゃん、、

竜胆

お返しだからねっ

竜胆

ちゃんと息吸ってね、、

そして、甘い唇が私を包み込んだ。

今までで1番深くて、熱いキスだった。

波音が私たちを包み込む。

そんな私たちはきっと

夜空に輝く星や夜景よりも輝いた時間を駆けていたと思う。

波華

はぁ、、、、、///

竜胆

っ、、、///

波華

もうすぐ港に着くみたい、、

竜胆

そうだね、、、

波華

再っっ高の思い出だね、、、!!

竜胆

うん!

竜胆

っねぇ、

竜胆

この後、、さ、、

波華

んー?

竜胆

夜景の見えるホテル予約したんだけど、、、

波華

まだサプライズあるの?!

竜胆

行く?

波華

もちろん!!

船のエンジン音が大きくなり、速度が落ちる。

私たちは手をしっかり繋いで船から降りた。

ホテルに着いてからの俺達は、夜景なんかどうでもよかった。

部屋に入るや否や、キスをした。

波華

ん、、

波華

りんちゃ、、

竜胆

ごめん、、

竜胆

嫌だったら言って、、、

その晩は、ずっと彼女とくっついていた。

彼女の体は酷く華奢だった。

こんな細い身体に、幾度となく守られてきたのだろう、と自分が情けなくなった。

精一杯を尽くして、彼女を幸せにしよう、と再度強く誓った。

さぁ、第15話終了です!

ここまで読んでくださって、ありがとうございます!!

今回は幸せだ、、、。

ε-(´∀`*)ホッ

書いてて凄くほわほわしますね、、

そのまま幸せに過ごしましたとさ、、、

で、いーのに、、

次回はついに最終回です、、!

ハンカチとティッシュのご用意を。

この作品はいかがでしたか?

243

コメント

1

ユーザー

ずっと泣いてるから、タオルびしょ濡れなんで、取り替えて待ってます😂🥺

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