テラーノベル
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私たちの時間は止まっていた。
急に現実を突きつけられた。
覚悟はしていたつもりなのに。
この世はなんて理不尽なんだろう、と嘆きたくなった。
そして、
私もいつか彼を忘れてしまうのだろうか。
形あるものは全て無くなる、と言うが、私達は形ないものを持っている。
それすらもなくなってしまうのか。
波華
波華
波華
波華
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
波華
波華
竜胆
彼にそっと包まれる。
やさしい香りがする。
そうだ、と気が付く。
今は、彼と幸せでいられる間は、考えるのを止めよう、と。
悲しんでいたら、どうしようもない。
今の、この一瞬一瞬を大切に過ごそう。
波華
波華
波華
竜胆
竜胆
波華
波華
波華
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
波華
彼を想い続けよう、と誓った。
いつか忘れてしまうその日まで。
竜胆
波華
波華
竜胆
波華
波華
竜胆
波華
竜胆
波華
竜胆
竜胆
波華
そう言って彼は、2枚のチケットを私に見せた。
竜胆
竜胆
竜胆
竜胆
波華
波華
波華
いい思い出作りだ、と思った。
彼も私と同じ思いを抱えていたのだろう。
瞬きも惜しいほど一瞬を大切にしたい、と。
貸切の小さな船に乗り、海を回った。
潮風が夏の夜空を吹き抜けていた。
目の前には息を飲むほどの夜景が広がっている。
波華
波華
竜胆
波華
波華
竜胆
波華
竜胆
竜胆
竜胆
波華
竜胆
竜胆
波華
竜胆
竜胆
そう言って彼は私の手を包み、向かい合った。
竜胆
竜胆
竜胆
彼の真剣な眼差しが少し照れくさい。
でも、
嬉しかった。
愛おしかった。
あたたかかった。
感動して涙が溢れてくる。
波華
波華
波華
波華
波華
竜胆
竜胆
竜胆
波華
波華
波華
竜胆
竜胆
彼が私の顔を覗き込む。
その表情が優しくて、心がきゅうっと音を立てる。
竜胆
竜胆
竜胆
彼の服を引っ張り、キスをした。
初めての、私からのキス。
波華
波華
竜胆
波華
竜胆
竜胆
竜胆
私が顔を上げるよりも早く、彼が私の頬を包んだ。
顔が近づく。
鼓動も高鳴る。
波華
竜胆
竜胆
そして、甘い唇が私を包み込んだ。
今までで1番深くて、熱いキスだった。
波音が私たちを包み込む。
そんな私たちはきっと
夜空に輝く星や夜景よりも輝いた時間を駆けていたと思う。
波華
竜胆
波華
竜胆
波華
竜胆
竜胆
竜胆
波華
竜胆
波華
竜胆
波華
船のエンジン音が大きくなり、速度が落ちる。
私たちは手をしっかり繋いで船から降りた。
ホテルに着いてからの俺達は、夜景なんかどうでもよかった。
部屋に入るや否や、キスをした。
波華
波華
竜胆
竜胆
その晩は、ずっと彼女とくっついていた。
彼女の体は酷く華奢だった。
こんな細い身体に、幾度となく守られてきたのだろう、と自分が情けなくなった。
精一杯を尽くして、彼女を幸せにしよう、と再度強く誓った。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
コメント
1件
ずっと泣いてるから、タオルびしょ濡れなんで、取り替えて待ってます😂🥺