sha
思わずため息が出る。
少し伸びをしてもう一度、手を動かす。
sha
sha
zmが眠りについた今、
慣れない勉学に触れてみている。
今まで何もしてこなかったから。
その空白の期間を、
少しだけでも埋めたかった。
sha
心的外傷後ストレス障害。
過去のトラウマに囚われる病気。
sha
拒食、過食嘔吐。
sha
sha
咳、呼吸困難、喘鳴。
俺は今
初めて心理学と医学に触れている。
きっかけは紛れもなくzmだろう。
助けたい。
少しでも、役に立ちたい。
こんな俺でもできるかな。
医学なんて、人の命に関わるものを。
軽々しい覚悟で踏み入っていいのかな。
sha
sha
sha
sha
それだけなの。
無意識に俯いてしまう。
どんなにzmに好きって言われても
俺はおれのことを好きになれない。
無力な自分が大嫌いなの。
君の囁く愛が不安になるの。
sha
sha
もはや何が悲しくて
何に心が傷んでるのか、
全部わからなかった。
ガチャッ
zm
zm
zm
sha
sha
zmは驚いた表情を見せて、
淡々と告げる。
zm
zm
zm
sha
嫌だよ。
何もできないままの自分でいるのは。
側にいるだけでいいって、
そんなの人形みたいじゃん。
zmは俺に何を求めてるの?
sha
sha
sha
zm
zm
zm
sha
それから
勉強に明け暮れるようになった。
自分が思ってるよりも
心理学は興味深くて
心の支えになった。
自分が資格を取れれば ,
zmの役にたてるよね。
もっと大きくなったら
いっぱいの愛を返してあげるね。
sha
何もしないで生きるのは嫌だから。
zmの役に立ちたいだけだから。
見守っててね。
あれから
shaは部屋に閉じこもって
あまり顔を出さなくなった。
ずっと側にいてくれればいい。
何もせずに
何も気負わずに
笑っててくれればいい。
それだけなのに。
最近のshaはだんだん俺から
離れていってしまうようで。
zm
zm
zm
zm
だから、
だから大丈夫。
冷や汗か涙かが頬を伝う。
僕いまどんな顔してるんだろう。
歪んだ作り笑い。
不気味なまでに虚ろな瞳が鏡に映る。
気持ち悪い。
無意識に
自分と同じくらいの背丈の鏡を割った。
これで、自分を見なくて済む。
zm
これで良かったんだ。
僕の部屋に鏡なんかいらない。
映るのはshaだけでいい。
僕なんか、ひとりぼっちの僕なんか
一生うつらないでいい。
こんな僕でも輝けるのは、
shaがいるから。
zm
zm
割れた鏡の破片を腕に突き立てる。
少しずつ裂くように力を込めた。
血が滲んでいくのを見て酷く安心する。
良かった。ちゃんと生きてる。
zm
zm
目眩で意識が朦朧としてきても,
血がつかないように
shaがくれたうさぎのぬいぐるみを 抱いていた。
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