ねぇ、にぃに。

俺らは同じ会社に勤務している。

...バレてる。

やっぱり、心配。

..流石に叩いたのはやりすぎた。

帰ったら謝らないと...。

プルルルルルル.

ｍｏｔｏｋｉのスマホが震える。

覗いてみると表示は〇〇中学校。

ｒｙｏｋａの中学校だ。

俺は嫌な予感がした。

ピッ.

やばい、絶対俺のせいだ。

時計を見ると午前11時半。

遅刻にしては遅すぎるからかけてきてくれたのだろう。

スマホからｒｙｏｋａを探し出す。

電話のマークを押し、自分の耳に押し付ける。

プルル プルル....

プルルルルルルルル....

プルルルルルルルル.....

おかげになった電話番号は....

あーやばい。

会社なのに泣きそう。

頭を書きながら出席名簿を確認する。

給料を上げる。

その言葉に釣られて返事をした。

これでｒｙｏｋａの生活が少しでも豊かになるなら...

僕は家に帰ってパパ活の準備をしていた。

プルルルルルルルル.

いきなり鳴った携帯に肩を震わせる。

画面を見るとｈｉｌｏ兄と書いてある。

..絶対何か言われる....

僕はそのスマホを無視した。

怖くて。

怒られるのが怖くて。

期待はずれと言われるのが怖くて。

..さっさと外でよ。

0時になるまではずっとカフェで勉強をしていた。

じゃないと罪悪感で押し潰れそうだったから。

ピロン♪

スマホが鳴る。

スマホを見るとにぃちゃんからの着信が合計24回。

LINEは100件以上。

今はそれじゃなくてパパ活の方。

「もうそろそろ向かうね‼️😆」

時計を見ると23時45分

僕は椅子に張り付いた足を無理やし剥がし、 目的地に向かった。

ここで待ち合わせ。

..なんかやばそう。

まぁ、お酒NGって書いてあるし大丈夫でしょ。

あれ、なんか体...暑い。

呂律が回らない。

視界もグラグラする.....

頭がぼーっとする。

なにこれ.....

なにここ...

ホテル街、？

...え、

僕はここで勘づいた。

..お酒を盛られたのか、？

未成年なのにお酒飲んじゃった。

フワフワして気持ち悪い。

気持ち悪い。

なにか諦めさせる言い訳.....

なにか....

...やだ。

やだやだやだやだっ、！

気持ち悪いっ！！

にぃちゃんっ....

にぃにっ、！

そんな願いも貧しく、連れられる。

僕がフラフラで力が入らないのをいい事に 腕をがっしり掴んでホテルの中へ連れていく。