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午後もまあまあ忙しく、
先輩達が茶化しに来たり
めんどくさい中年客が来たり
父兄が めちゃくちゃな文句を 言ったりと
それなりに色々あったのだが
それすらもう忘れてしまうほど
夜
嫌な目に
剣持刀也は遭った。
剣持刀也
伏見ガク
剣持刀也
家に帰ると
・・ メイド服を着た彼氏が
お出迎えしてきたのだ。
僕に着せるならまだわかる
いや、わからないが。
何をしているんだコイツは。
パッツパツの似合わない メイド服を着た彼氏は
しょんぼりと肩を落とし、 しゃがみこんだ。
剣持刀也
伏見ガク
伏見ガク
どんな具合になるか着てみたら 脱げなくなったと言う。
馬鹿なのか
わざとなのか。
もう僕にはコイツが分からない。
剣持刀也
伏見ガク
ただの馬鹿だった。
やっぱり切るのは……と ゴネるので
そっと チャックを下ろしてやると
するりとメイド服は脱げた。
伏見ガク
剣持刀也
文化祭一日目は 軽いトラブルがあったものの
ガッくんが馬鹿を 晒しただけで
特にとんでもないことは 起きなかった。
と、 僕だけは思っていた。
僕だけまた 何も知らなかったのだ。
もくもくの
もくもくの
もくもくの
剣持刀也
もくもくの
もくもくの
剣持刀也
剣持刀也
もくもくの
もくもくの
伏見ガク
言うなぁぁぁあッ