とやさんに追い出されて 教室の外を ウロウロしていたときだった。
???
そこのキレイなオニーサン
後ろから声を掛けられた 気がしたが 自分にだとは思わなかったので 無視してしまった。
???
オニーサン!!!
明らかに先程より大きな声。
だがまだ俺は 自分に言っていると 思わなかった。
無視して歩き出す。
???
オニーサンってば!!
肩を強く引っ張られる。
体がぐんと持っていかれ 後ろから倒れてしまった。
そんな俺を 倒した張本人が覗き込んだ。
伏見ガク
あのぅ……何でしょうか
???
オニーサン、手伝ってヨ
小柄な少年、に見える。 知った顔ではなかった。
伏見ガク
手伝い?
???
そうそう。簡単だヨ
そう言って彼は ニッコリと笑い、 紙を差し出しながら言った。
???
これ、でませんか。
その紙には デカデカと派手な字で
女装 コンテスト
と 書かれていた。
もくもくの
こんにちは
または
こんばんは
または
こんばんは
もくもくの
もくもくのでございます!
もくもくの
謎の人物くんがあらわれた!
???
あはっ
手伝ってくんない?
手伝ってくんない?
もくもくの
やだ!
???
裁縫とか、得意?
もくもくの
できるよーー!
もくもくの
家庭科はオール5だったし
???
すっごいネ!
手伝ってヨ!
手伝ってヨ!
もくもくの
やぁよ!
もくもくの
さ、また次回!!