テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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幻想ノ契リ

第4話 - 幻想ノ契リ3話

2020年07月23日

#秋彩椛

#ファンタジー

#多少の厨二

#長編

#龍

#ケモ耳

秋彩椛

キアト

さぁ、来いよ

紅碧と呼ばれた大男

はっ、言われなくともそのつもりだ！！

紅碧と呼ばれた大男

オラァ！！

紅碧と呼ばれた大男

大男の一撃で土埃が舞う

紅碧と呼ばれた大男

はっ、威勢だけか

紅碧と呼ばれた大男

さてと、姐さんの所に加勢に行くとするか

キアト

･･･誰が威勢だけだと？

紅碧と呼ばれた大男

！？

ツジカと呼ばれた少女

う･･･そ･･･

紅碧と呼ばれた大男

お、俺の一撃を防いだ･･･だと･･･

紅碧と呼ばれた大男

その小さな短剣如きが！？

キアト

その短剣如きに受け止められる程度の斬撃ってことだろ

キアト

しっかし、その巨体と腕力･･･
鬼人(オーガ)か

紅碧と呼ばれた大男

は、まぁ気が付くよな

鬼人(オーガ):体長が2mを越す大型の亜人。頭部にツノを生やし、文字通りの怪力を有する戦闘種族

紅碧と呼ばれた大男

･･･へへ、久々に手応えがありそうな奴だ

ツジカと呼ばれた少女

紅碧、無駄な時間は取るべきじゃない

ツジカと呼ばれた少女

早くこの人間を倒してモカ姐の加勢に行くよ

紅碧と呼ばれた大男

わぁってるよ

キアト

一応言っておくぞ

紅碧と呼ばれた大男

あ？

キアト

俺達が何かしたか？

紅碧と呼ばれた大男

･･････

キアト

別にお前達に危害を加えた訳でも無いはずだ

キアト

こちらとしては、出来ることなら話し合いですませたい

キアト

争いは好きじゃないんだ

紅碧と呼ばれた大男

･･･ハァ、所詮人間は人間か

キアト

(･･･角が紅くなり始めた。何に怒った！？)

紅碧と呼ばれた大男

久々に楽しめるかと思ったんだがなあ･･･

紅碧と呼ばれた大男

こんな、こんなクズの集まりに俺の村は･･････

キアト

話が読めないんだが？

キアト

そもそも、俺達は争う気なんて微塵も

ユーリア

避けてマスター！！

キアト

ッ！！？

ツジカと呼ばれた少女

キアト

あっぶね

ツジカと呼ばれた少女

･････また、避けた

ツジカと呼ばれた少女

(あの水色の髪の奴、面倒かも)

ツジカと呼ばれた少女

紅碧、私はあの子を相手にする。
そっち頼んだ

紅碧と呼ばれた大男

あぁ、今にもブチ切れそうだから丁度いい

紅碧と呼ばれた大男

あの女は任せたぞ

紅碧と呼ばれた大男

さて、とっととくたばってもらうぞ

キアト

･･･避けられない･･･か

キアト

･･･ユーリア、そっちは任せたぞ

ユーリア

は〜い。それじゃ、邪魔にならないように離れよっと

ツジカと呼ばれた少女

逃がさない

キアト

さて、と

キアトは腰に携えた双剣を構える

キアト

どこからでも来いよ

紅碧と呼ばれた大男

人間に指図される筋合いはねぇ！！

紅碧と呼ばれた大男

鬼刀術『大気裂』

紅碧と呼ばれた大男

からの！
『轟斬破』！

紅碧と呼ばれた大男

キアト

･･････

キアト

パワーだけは驚異的だな

紅碧と呼ばれた大男

(ちっ、2つとも避けやがった･･･)

紅碧と呼ばれた大男

めんどくせぇ

キアト

何度も言うが、争う気はないぞ

紅碧と呼ばれた大男

黙れぇぇぇぇ！！

キアト

･･････

キアト

(避け続けて、コイツを消耗させるしかねぇな)

キアト

(何も無いとは思うが、ユーリアの方は大丈夫だろうか･･･)

ユーリア

ここまでくればいいかなぁ〜

ツジカと呼ばれた少女

･･････3分

ユーリア

ん？

ツジカと呼ばれた少女

3分で片をつける

ユーリア

ん〜、無理だと思うから諦めたら？

ツジカと呼ばれた少女

諦める訳ないだろ

ツジカと呼ばれた少女

ラナ様は返してもらう

ツジカと呼ばれた少女

咲き誇れ『紅蓮ノ彼岸華』

ユーリア

わぁ、すごい数の弾幕

ユーリア

まあ、無意味だけどね。
よっと

ユーリア

ツジカと呼ばれた少女

なっ！？
無詠唱だと！？

ツジカと呼ばれた少女

（しかも矢が全て消された）

ユーリア

う〜ん、違うかなぁ

ツジカと呼ばれた少女

(無詠唱では無い？
･･･やはりコイツは危険だ)

ツジカと呼ばれた少女

ひとつだけ言っておく

ユーリア

ん？

ツジカと呼ばれた少女

火に水を掛けると火は消える

ツジカと呼ばれた少女

だが、『水は熱によって蒸発』するぞ？

ユーリア

ま、そうだね

ユーリア

でも、消しちゃったから意味無いけど？

ツジカと呼ばれた少女

全てじゃない

ユーリア

････え？

ユーリア

(全てじゃない･･･
つまりいくつか残って･･･)

ユーリア

ッ！
水よ来なさい！！

身の危険を感じ、防御の体制を取ったユーリアに収縮し、小さな火の玉となった矢が飛来して、水に触れて

矢が爆発した

ユーリア

キャッ！

ツジカと呼ばれた少女

水蒸気爆発

ツジカと呼ばれた少女

熱した物質が水に触れて気化するエネルギーが引き起こす現象よ

ツジカと呼ばれた少女

私の矢の温度は任意で変えられる

ツジカと呼ばれた少女

さっきの矢は約1000度

ツジカと呼ばれた少女

溶ける寸前の鉄とほぼ同じよ
あの距離だとまず助からない

ツジカと呼ばれた少女

なのに･･･なぜ、無傷なの

ユーリア

･･･････

ユーリア

痛て、土埃が付いたのって何年ぶりだろ？

ユーリア

ホント、ビックリしちゃった〜

ユーリア

･････ねえ、一応言っておくんだけど

ツジカと呼ばれた少女

･･･なんだ化け物

ユーリア

マスターはもちろん、私達はあなた達に危害を加える気はないよ？

ツジカと呼ばれた少女

は、人間は全員そうやって嘘をつく信じるとでも？

ユーリア

･･･命令だから殺しはしないけど

ユーリア

そっちがその気なら死なない程度でぐちゃぐちゃにするよ

ユーリア

ツジカと呼ばれた少女

ひっ

ツジカと呼ばれた少女

(な、なにこの深すぎる暗い殺気は･･････)

ユーリア

とりあえず、動きを封じるけど、抵抗したら

ユーリア

ユーリアは不気味に微笑み

ユーリア

フフ

ユーリア

脚から順に潰してあげる

そう言って笑みを浮かべた

ユーリア

ツジカと呼ばれた少女

ぁ･･･あ･･････

ツジカと呼ばれた少女

（ダメ･･･コイツらには勝てない･･･みんな･･･死んじゃう）

ユーリア

お？戦意が消えちゃった？

ユーリア

よかった〜、無駄に傷を付けたくなかったからこれで安心♪

ユーリア

水の鎖よ、かの者を縛れ『海の姫縄』

ツジカと呼ばれた少女

きゃああああああああああああああっ！！

キアト

(下･･･左･･･右斜め上･･･旋回からの横薙ぎ)

紅碧と呼ばれた大男

ッ･･･ハァ、ハァ。
ちょこまかと･･･

キアト

なぁ、そろそろ俺の話を聞いてくれないか？

紅碧と呼ばれた大男

人間と話す気はねぇ！！

紅碧と呼ばれた大男

鬼刃術『万薙』

紅碧と呼ばれた大男

これでくたばれぇ！！

ユーリア

『堅赫水盾』

紅碧と呼ばれた大男

ぐっ･･･

キアト

いいタイミングだユーリア

紅碧と呼ばれた大男

･･････てめぇ、ツジカをどうした

ユーリア

どうって、上見たらわかるよ

紅碧と呼ばれた大男

上？
･･･なっ！？

紅碧が上を見上げると水の球体に閉じ込められた少女が眠っていた

ツジカと呼ばれた少女

･･････

ユーリア

あの中は空気があるから死ぬことはないよ

紅碧と呼ばれた大男

ハハ、そりゃ商品を殺す訳ねえもんなぁ！

紅碧と呼ばれた大男

『亜人狩』共め･･･、ラナ様だけでなく、ツジカまで･･････

キアト

亜人狩？

キアト

（･･･なるほどな、だから襲って来たのか）

紅碧と呼ばれた大男

もういい

紅碧と呼ばれた大男

元々殺す気だったがこの地一帯ごとぶっ壊してでも

紅碧と呼ばれた大男

てめぇと、そこの水色髪の女を殺す！！

紅碧と呼ばれた大男

鬼刃術奥義『轟煌星割斬』

紅碧と呼ばれた大男

キアト

(避けたらヤバそうだな)

キアト

はぁ！

剣撃の衝撃によって大地に亀裂が生まれ、砂塵が舞う

紅碧と呼ばれた大男

･･････ハハ、受け止めるのかよ

紅碧と呼ばれた大男

･･････ちくしょう、仕留めたと思ったの･･･に･･･よ

2mを超す巨体の大男はゆっくりと倒れる

キアト

魔力の欠乏による脱力症状か･･･

ユーリア

どうするのマスター？

紅碧と呼ばれた大男

ころ･･･せ･･･。鬼人はてめえら人間にとって恐ろしい悪魔なんだろ

紅碧と呼ばれた大男

オークションに出したところでまともな金にすらならねぇんだからよ

紅碧と呼ばれた大男

さっさと殺せ

キアト

何度も言うが、争う気はないぞ

キアト

まあ、大人しくなってくれたのは幸いだな

キアト

ユーリア、あの弓の子と一緒にこの鬼人も拘束しておけ

ユーリア

はーい

キアト

さて、リルは大丈夫かな

モカと呼ばれた女性

ハァッハァ･･･

リル

･･････

リル

あの、そろそろ諦めていただけませんか？

リル

キアト様の仰っていたように私達には戦闘の意思はありませんので

モカと呼ばれた女性

はっ、よくそんな大嘘を

リル

嘘？

モカと呼ばれた女性

ラナ様を覆う貴様の氷の魔法、商品としての価値を守るためだろ？

リル

魔法ではないのですけどね

リル

それに、これはあくまで戦闘の巻き込みを防ぐ物で他意はありませんよ

モカと呼ばれた女性

ほざけ
嘘は大概にしろ

リル

嘘でもなんでもないのですが･･･

ケルヤと呼ばれた男

リーダー、俺が引き付けます
その隙を

モカと呼ばれた女性

了解した

リル

近づけさせません

モカと呼ばれた女性

くっ！

ケルヤと呼ばれた男

せゃあっ！

リル

薄氷よ

ケルヤと呼ばれた男

グッ･･･

ケルヤと呼ばれた男

硬っ！？
どこが薄氷だ！！

リル

人間や亜人にとってはこの程度の厚さが薄氷では無いというのが不思議です

ケルヤと呼ばれた男

なに訳のわからねえことを！！
ぜえや！

リル

遅いですね

ケルヤと呼ばれた男

(ちっ、コイツさっきから避けるか氷の魔法で完全に防いでばっかだ）

ケルヤと呼ばれた男

埒が明かないな･･･

リル

ん？

リル

ふふ、どうやらキアト様達は退けたようですね

リル

さて、ええと、モカさんとケルヤさんでしたっけ？

リル

あなた達のお仲間は拘束しました。これ以上争う気はこちらもありません

リル

拘束したからと言ってあの方達をどうすることもしませんので一度話を聞かせていただけませんか？

モカと呼ばれた女性

ラナ様を誘拐し、売り捌こうとする非道な貴様らの話を聞くつもりは毛頭ない！！

リル

ん？
誘拐？

リル

それはあの少女のことですか？

モカと呼ばれた女性

他に誰がいる！！

リル

だとしたら完全な思い違いです

リル

キアト様は怪我をしていたあの子を手当てしていただけです

モカと呼ばれた女性

戯言を

モカと呼ばれた女性

そのキアトとかいうあの人間が傷を負ったラナ様を誘拐したのだろ？

リル

･･････は？

リル

ケルヤと呼ばれた男

ひっ！

モカと呼ばれた女性

(な、なんだ、この尋常ではない殺気は･･･)

リル

私の事はいくら罵ろうが、蔑もうが一向に構わない

リル

だが、キアト様を侮辱する言葉だけは決して許さん

リル

あの御方がどれ程心に深い傷を負われているかを知らぬ貴様らが･･･

リル

ただ1人の家族を奪われた哀しみ

リル

信頼していた仲間に裏切られた辛き記憶

リル

恩人を目の前で失った絶望

リル

なにも･･･なにも知らない貴様らが･･･

モカと呼ばれた女性

(なんだ、急に辺りの気温が下がって･･････)

リル

貴様らが･･･貴様らが･･･キアト様を語るなぁ！！

リル

モカと呼ばれた女性

なっ！

ケルヤと呼ばれた男

あ、足が･･･
凍って･･･

リル

許さなイ･･･許さナイ･･･

リル

キアト様を侮辱した罪、万死ではすまないとその身に刻んでやる！

リル

生命を拒絶せし氷の監獄より来たれ幻氷の大槌よ

ケルヤと呼ばれた男

あ･･･

モカと呼ばれた女性

(なんてデカさだ･･･
くそ、足が凍って避けようが)

リル

罰は後で受ければいい

リル

貴様らはここで死ね

リル

『冷獄霧大槌』！！

モカと呼ばれた女性

(･･･ここまでか)

モカと呼ばれた女性

(申し訳ございませんお嬢様･･･)

リル

潰れろぉぉぉぉ！

作者

ふぅ、何とか出来た〜

作者

皆様、お久しぶりです

作者

やはり、ここまで投稿頻度が落ちてしまうと私の事を忘れてしまう方がいますね😭

作者

まあ、悲しいですが自分の招いた事なので仕方ないんですけどね

作者

しっかし、3話がめちゃくちゃ変わってしまいましたね

作者

まさかここまで変わるとは自分でも分かりませんでした･･･

作者

とりあえずこの調子で復元して参ります

作者

次回の4話でまたお会いしましょう

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秋彩椛

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