HQ夢 自衛願います! 『最高の褒め言葉』 Your partner : オイカワ トオル # 1 .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日もここ、青葉城西は朝から歓声に 包まれていた。 理由は単純明白で、モテる男子がいるから。
名を、及川徹と言う。
及川
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隣の席になった時から、彼は 律儀に私に声を掛けてくれる。
私は俗に言う陰キャで、 人と話すのも苦手意識が強いから 基本的には誰に対しても敬語。
ほとんどの人はそんな私を 放っとくのに、彼とその周りの バレー部男子は私と話してくれるのだ。
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朝練終わりで疲れているだろうに、 王子様スマイルを浮かべ続ける 及川くんは凄いと思う。
及川
及川
キラン、と効果音がついても おかしくない様な物言いに、私は小さく 笑みが零れる。
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否定する事なく頷いた私に、 及川くんは少し首を傾げた。
及川
及川
その問いに、私は即答する。
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及川
…女の子皆が皆、自分の事好きだと 思ってる?
意外とナルシスト…?
少し失礼なことを考えつつ、 私は言葉を選んだ。
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すると彼は小さく息を零す。
及川
及川
及川
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及川
及川
及川くんは目を丸くしたあと 岩泉くんを探しに教室を出た。
彼のバレーは好きで、彼自身の事を 恋愛感情として見た事は無い。
ソレってそんなにおかしな事だろうか。
…モテモテの及川くんからしたら そうなんだろうな。
でも例えるなら及川くんは 『推し』って感じだし…?
…あれ?、というかそもそも…
なんで及川くんは私に 好いて欲しいんだろうか。
私じゃなくても周りを見れば 沢山いるだろうに…
考えたが答えは出てこない。
私はぽつりと一人で呟く。
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玲羽
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