猫系主様と担当執事

何時間経っただろうか

沢山飲んだし沢山話したし沢山遊んだ

エアル side

―1番怖ぇのは身内の人間だからな―

ハナマル side

※めっちゃイチャイチャ(？) しています！

これは一体どうすればいいだろうか

ずっと俺の胸板に主様が 頭やら顔やらを擦り付けてくる...

そう思い続け数十分

俺はずっとフリーズしていた

まるで猫...というか まさにマタタビを与えられた猫

こころなしか耳やしっぽが見える ...俺の幻覚だろうか

いや多分俺今 すっげぇ顔してるんだろうな

こんな泥酔してる主様を 見たことがないし 主様と俺だけの...って感じがして ゾクゾクしてる自分がいるし

でも俺のいない所で 酒飲んで...酔ったら...他の奴らにも こんなふうにするんだよなぁ...

...屋敷で主様と晩酌する時は 2人っきりの時だけにするかねぇ

今...俺の名前を呼んだか？

主様は泥酔してても俺が分かるのか...

俺もすこーし頭がクラクラしてるし... 主様は泥酔してるし...2人っきりだし...

少しくらいなら...大丈夫だよな...

少し...少しだけ顎とかを撫でるだけ... 軽いスキンシップだから...大丈夫...

俺の声ができるだけ 響くように耳元で囁いた

声は低く... 主様にしか聞こえないように...

主様は くすぐられるのが苦手だったよな...

1番苦手なとことは...腰だったけ

そこをなぞるみたいに...

あ、顔隠した

でもチラッて見える 耳が真っ赤なんだよなぁ

あぁ...まずいなぁ このままじゃ俺の理性が 持たない気がする...

ユーハンに知られたら 俺の命が危ないな...

でもなぁ...昔の俺だったらとっくに 押し倒しててもおかしくないんだよね

主様と出会ってから 鍛えられたと思ったのに...

今にも理性が...崩れ落ちそうだ...

そうだ、明日は(仮)悪魔執事って 言ってる3人に会って 情報を聞くんだった

主様を抱えて屋敷に戻る

主様が俺の燕尾服を 無意識に握ったまま寝ていた

またもやフリーズする俺

はっ、と意識を戻す

どうやら主様は 悪夢にうなされてるらしい

泥酔したせいなのかは分からないが...

...寝たみたいだな

...主様は暖かいねぇ