奏
奏
……うぅ
奏
い…う、ん………
茜
大丈夫ですか?奏さん……
奏
あぁ、茜……倒れちゃっ、てた…?
茜
はい……びっくりしちゃいました
奏
ごめん
奏
(よし、戻れた。まずは前のループみたいに新を……)
奏
奏
(いや、新の方に行くと茜が危険にさらされちゃう)
茜
まだ、ここで休んでいた方がいいんじゃないでしょうか?安全とヴェリタさんも言っていましたし……
奏
いや、私行きたいとこあるんだ。茜もついてきてくれないかな?
茜
え、そんな危険なことをさせられませんよ!!私が行ってきます!
奏
いや、一緒に行きたい
茜
茜
そこまで言うなら……
奏
ふふ……ありがとう
茜
いいんですか…?こんな早足で行ってしまって
茜
もしかしたら、メニコさん達に聞かれてしまうかも……!
奏
多分大丈夫
前のループでは、全速力で走っていた。
それでも、見つからなかった。
だからといって、「時間帯が良かった」や「一人だったから」など、今とは違う条件で見つからなかっただけの可能性もあるため、断言はできなかった。
茜
怖い、ですね
奏
私は……茜と一緒だからあんまり怖くないな
茜
そう……ですか?ありがとうございます
奏
新!!無事?
新
うおぉ…!?
新
おお!奏に、茜ちゃん!!いやー知り合いに巡り会えて良かったよー
茜
新さんもいたんですね!ご無事なようで安心しました!
元気そうな新からは、「お気楽」という雰囲気を感じられた。
奏
新。ここには頭がおかしいような奴らがいるの。だから、ここで留まってるのは危険
新
新
移動すんのー?
奏
うん。ここより、いい……
奏
………はず
考えてみれば、新が死んでしまったループとは条件が違いすぎる。
この状況で、メニコたちはこの辺を徘徊し、自分達を狙っているのだろうか?
とはいえ、優柔不断な自分ではいたくなかった。
少しでも記憶がある自分が指示し、みんなを守る。これが最適ではないだろうか。
それに、このループから抜け出すには、みんなと協力してメニコを殺さないとならない。
そうだ。今一番大事なのはこれだ。
忘れていた。
奏
今、3人が集まってるこの状況で……できることをしよう
茜
そう、ですね
新
そだなー
新
新
んでー……何すんの?
茜
まずは、武器……ですかね?
奏
そうだね
新
え!武器とか怖いよー二人ともー!
新を無視してしまったのか、単に聞こえなかったのかはわからないが、奏と茜は、新を置いてきぼりにして廊下に出た。
新
ちょいちょーーい!!
奏
奏
どの辺にあるかな?
茜
先程まで歩いてきた道には……見当たらなかったですね……
茜
でも……
茜
ただ単に、注目してなかっただけかもしれませんが……
奏
そうだね……
確かに、武器に焦点を当てて此処を探索した自信がない。
見過ごしていると言わざるを得ない。
奏
新は見かけてない?
新
いや、そんな物騒なもの探してない……ですよー
奏
どうしようかな……
そう、微かに本心を漏らした時だった。
???
ここに武器なんてあったかにゃー?
新
うわっ!!びっくりしたぁ!?
新
……って一体あなたはだr
奏
メニコ!!
茜
なんであなたが!!
メニコ
通りかかっただけですのー!
奏
あの化け物は…?
メニコ
だーかーりゃー!!ファーミなの!!ファーミっていうkawaii名前ですぅ!!
メニコ
ファーミたんはー、お休みちゅーなの。疲れちゃってー
奏
疲れるん、だね
メニコ
当たり前デス!全ッ然餌に辿り着けないんだもんー!!
茜
喜んで餌になろうとする訳ないでしょう!?
メニコ
茜ちゃんだって、もうちょっとだったのーになー!
茜
さっきの会話……ですか?
メニコ
ちょっぴり違ったりしちゃうー……かにゃ♡
チラリと奏の方を見た。
あの視線は何を意味するのだろうか。
"自分は、前のループの記憶があるよ"
そんな意味、なのか………?
奏
それで……メニコは何してるの
メニコ
そうそう、言いたいことあったのん
メニコ
にゃんでみんなは……
メニコ
メニコ
ヴェリタの言うこと、信じてるの……?






