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朝陽
おれ、神木朝陽は、急いで玄関に駆け込んだ。
ハル兄
ハル兄が驚く。
ハル兄──若月春斗は、おれたちきょうだいの親が海外にいる間の保護者。
おれたちのいとこだ。
おれが突然女の子を抱いて帰ってきたことに驚いている。
そしてハル兄の後ろには、いつの間にかいたまひると星夜もいた。
朝陽
まひる
朝陽
ハル兄
ハル兄が指示する。
まひる
星夜
2人がすぐに動く。
おれはとりあえず星夜に女の子をわたすと、
チョロルチョコをお菓子入れに入れ、すぐに戻った。
?
?
目を覚ましたようだ。
よかった……。
ハル兄
ハル兄がすぐ反応する。
こういうときに頼りになるのはハル兄だ。
?
朝陽
朝陽
?
朝陽
?
……え? どういうこと?
まひる
まひるが言う。
星夜
星夜が続ける。
?
……この子、自分の記憶がなくて不安なはずなのに、
とても冷静に見える。
?
この子がポケットから取り出したのは、
1枚の紙だった。
?
ハル兄
ハル兄が聞く。
?
?
朝陽
朝陽
?
女の子はそういうと、その内容を読みあげた。
この子を見つけた皆様へ
この子の名前は『夕華』です。
夕華を預かってあげてください。
ちなみに戸籍や学校の転入などの手続きはしなくても問題はありません。
それでは、また、しばらくしたらお手紙を差し上げます。
夕華
まひる
まひる
朝陽
おれとまひるが名前のことについて話している間に、
ハル兄は別のことについて引っかかっていたようだ。
ハル兄
ハル兄
ハル兄が考え込む。
しかしその答えはすぐに明かされることになる。
夕華はさっきのメモ(兼手紙?)を持ち上げた。するとその下から、
まひる
まひる
まひる
おれたちの苗字『神木』と、いまさっき分かった『夕華』の字、
つまり『神木夕華』としっかり書かれたあれこれが出てきたんだ。
朝陽
夕華
星夜
星夜
星夜
それぞれおれが困惑し、
夕華は……感情が読みにくい……で、
星夜はありえないことに頭をかかえてる。
ハル兄
ハル兄が言う。
まひる
まひる
星夜
朝陽
朝陽