義理兄弟

入院して2週間

僕は運良く早く回復しやすい体つきだったみたいで

背中の痛みもだいぶ無くなってきて

今日中には退院出来るだろうと言われた

リハビリ頑張ったからね...！（ 笑

今から最後の検査を終わらせて

大丈夫であれば退院手続きに入る

外ではいふさんが待っててくれていて

でも彼も仕事が忙しかったみたいで

会うのは1週間ぶりくらいだ

ちょっと緊張するかも...（ 笑

いふさんに会える、！嬉しい...かも、

ガラララララ

と、照れくさそうにしながらこちらに来るほとけ

あれから少しは心を開いてくれるようになり

今はまだ少しぎくしゃくしてるような義理兄弟だ

ガチャ

いふさん、案外いい人だったな...なんて、（ 笑

でもまだ100％信じたらダメ...だよね、

ガチャ

今日からまた学校に復帰するらしい

いじめの張本人は強制退学らしいけど、

でもやっぱり心配だ

そんな俺の心配は通らないかのように

ほとけはそう言って笑った

そんな言葉に俺は何も言えず

まぁ、ほとけがそう言ってるなら大丈夫か...

俺は少し安心してほとけを見送った

本当にもうないとは言いきれない

他にも虐めてきた人だって居るわけだから

でも少しは...楽になるかな、

ガラララララ

いつもの癖で目をすぐ瞑る

...だが、水は降ってこなかった

やっぱり、軽くなったのかも

そう思って席に向かった

机の上に書かれた

"孤児院に帰れ"

"クソ親から生まれたクソ子供"

今は辛いよりも

なんで知ってるの、という気持ちが強すぎた

僕は誰にも伝えていない

まさか...退学したあいつが、？

僕はいつものようにスルーは出来ず

ただ呆然と机を見ていた

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