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平日の夜の焼肉屋は そこまで混雑していない。

ほどよい騒がしさの店内で 私たちは他愛もない話をしていた。

嵌永優莉

で、なんの用なわけ?

禪院甚爾

何か用がねえと会えねえのか?

嵌永優莉

いやそうじゃないけど

嵌永優莉

今まで食事とか無かったじゃん

禪院甚爾

うーん、まあ、気分?

嵌永優莉

競馬当たった?

禪院甚爾

まあそんなところだ

私の質問を受け流す甚爾。

いつも軽口を叩くのに 今日はどこか物静かだ。

一体なんなんだ。

嵌永優莉

とう…

「お待たせしました〜」

と、理由を聞き出そうと 声をかけると、

ちょうど店員が肉と酒を 運んでくる。

当たり前のように甚爾の前に 置かれたビールを、

私の方へ引き寄せた。

禪院甚爾

俺そんな飲むように見えるか?

嵌永優莉

私か甚爾かって言ったら
甚爾の方が飲みそうでしょ

嵌永優莉

ガラ悪いし

禪院甚爾

ひっでえなぁ

そう言いつつも 笑みをこぼす甚爾は、

どこか儚げだった。

嵌永優莉

( 甚爾と儚さなんて真逆にあるのに )

嵌永優莉

偽物とかじゃないよね?

禪院甚爾

何言ってんだお前

嵌永優莉

はーっ、食った食った

禪院甚爾

その薄い腹のどこに溜め込む場所があんだか

ビール、カルビ、 ハラミ、ビビンバ…。

デザートのアイスまで 食べ終えて、

私たちは焼肉屋を出た。

それにしても…

嵌永優莉

本当に払ってくれるとは

禪院甚爾

言ったろ奢りだって

禪院甚爾

男に二言は無え

嵌永優莉

それアンタが言える?

火照った頬を 秋の夜風が冷やす。

秋ももう終わりに 近付いていた。

嵌永優莉

ごちそうさま

嵌永優莉

また誘ってくれてもいいよ

禪院甚爾

お前奢られてぇだけだろ

嵌永優莉

そりゃそう

禪院甚爾

ハッ、まあいい

禪院甚爾

また競馬に勝ったら考えてやるよ

嵌永優莉

いつになることやら

禪院甚爾

じゃあな、優莉

嵌永優莉

ぁ、…………うん

嵌永優莉

またね

珍しく私の名を 呼んだ甚爾に、

その違和感の正体を 聞き出そうとした。

けど。

嵌永優莉

( まあ、いいか )

聞けなかった。

「聞くな」と 言われたような気がした。

もしかしたら私は、 今の関係が崩れるのが

怖かったのかもしれない。

ヒ モ 男 な ん か に 負 け な い !!

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コメント

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なんだか不穏😿 パパ黒は何を隠してんの…👉🏻👈🏻💦 いっぱい食べる優莉ちゃん可愛い‎🫶🏻️💓‪ 男に二言はないって言ってるパパ黒かっこいい🤦🏻‍♀️ 💞

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