嵌永優莉
大きなあくびが出て、 目に涙が溜まる。
外では雨が音を立てて 窓に打ち付けていた。
今日は仕事が入ってなくて 特に用事もなかったので、
一日家でゴロゴロして 過ごしていた。
それでも夜は眠いので、 少し早めに寝ようかと思ってた時。
ピンポーン
嵌永優莉
インターホンが部屋に 鳴り響いた。
まだ深夜ではないとは言え 時刻は夜の10時。
不審に思って、恐る恐る玄関の ドアスコープを覗いた。
禪院甚爾
嵌永優莉
嵌永優莉
そこに居たのは 雨でずぶ濡れになった甚爾。
カーキ色のコートは 濡れて色濃くなっており、
頬には返り血がついていた。
急いでドアを開けて 中に招き入れる。
嵌永優莉
嵌永優莉
どうして傘を 買わなかったのか。
どうして私の家に来たのか。
どうして、何も言わないのか。
色んな疑問が頭に浮かぶが、 ひとまず洗面所から
バスタオルを取って来て 甚爾の頭に被せた。
嵌永優莉
嵌永優莉
禪院甚爾
髪を拭こうにも身長差で 手が届かないので、
タオルを引っ掛けてグイッと 無理やり頭を下げさせる。
それでも抵抗もせず、 何も言わずに俯いている。
嵌永優莉
嵌永優莉
私の指示に素直に従い、 渡されたコートを機械にかける。
手早くお湯を張って、 洗面所に押し入れた。
嵌永優莉
嵌永優莉
禪院甚爾
やっと小さく返事をした甚爾に、
私は洗面所を出て リビングに戻った。
コメント
7件
パパ黒どしたの😵💫🌀 無口なのもかわいいけど🤦🏻♀️ 💞 動揺してる悠里ちゃんもめっちゃかわいい🥹🫶🏻️💓 なんだか平和さがなくなってきた😿
無口なの好きですす😽💗 頬に返り血がついてるのもすきです てまり様の作品流石に全て愛せる自身あります☝🏻