テラーノベル

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🕐 25:00

時計の針は気がつけば午前1時を指していた

○○

……

○○

(まただ。)

○○

(どうせ今日も女の子の香水をスーツに付けて帰ってくるんでしょ。)

○○

(…知ってるんだから。)

○○

(仕事が長引いたって言って帰ってくるけど、毎回スーツの内ポケットに名刺が入ってること。)

○○

(私がいるのに、キャバクラ通い?)

ガチャ

冷たい空気と共に部屋に入ってきたのはいつもと何ら変わりない貴方

○○

おかえりマイキー、!

マイキー

…ただいま

○○

ご飯冷めちゃった。

○○

どうする、、?

○○

(食べて欲しいなぁ、。)

○○

(なんて。)

マイキー

冷たい飯は要らない。

○○

…そう、だよね!

○○

ごめんね

マイキー

…風呂は?

○○

沸かしてあるよ

マイキー

ん。

マイキー

スタスタ

バタン

○○

、、、

○○

(冷たい飯は要らないって?)

○○

(冷ましたのはマイキーでしょ。)

○○

(それなのに…。)

暖かかったはずの皿をゴミ箱へと運ぶ

○○

私って必要なの?

ふと、そんな言葉が頭の中をよぎる

○○

(せっかく作ったご飯も結局はゴミ箱行き。)

○○

(私以外の女とイチャイチャしては平然とした顔で帰ってくる貴方。)

○○

(いつだって、貴方の非は私の非にしてくる。)

○○

…マイキーに尽くしてる私がバカみたい。

今の心の中を表すとしたら『怒り』 でも何故か 目からは涙が溢れてくる

思考と行動の違いに頭がおかしくなりそうだ。

○○

ヒグッ、グスッ

マイキー

…なんで泣いてんの?

○○

…!!

今1番見たくない人。

○○

なんでもないよ、

○○

ごめん。

マイキー

…泣くなよ

○○

え?

マイキー

俺が悪いみたいじゃねぇか。

○○

…え?あ、、

○○

(俺が悪い"みたい"?)

プツンッ

私の中で何かが切れた音がした。

○○

、ざけ、い、でよ

マイキー

聞こえないんだけど

○○

ふざけないでよ!!

マイキー

○○

俺が悪いみたい?

○○

マイキーが全部悪いんでしょ!?

マイキー

俺が悪い?

マイキー

どこがだよ

マイキー

こっちは仕事で疲れてn

○○

仕事とか嘘でしょ

○○

知らないとでも思ってた?

○○

私は馬鹿だから気づかないとでも思ったの!?

マイキー

あ?

マイキー

嘘じゃないんだけど

○○

じゃあ、これは何?

私は取っておいたスーツの内ポケットに入ってた名刺を全て抱えて地面に放り投げた

マイキー

、、、

○○

私の事なんてそっちのけで キャバクラ?

マイキー

…悪いか?

○○

まだそんな事言うんだね。

○○

…もういい。

マイキー

は?

マイキー

待てよッ!

○○

離してよ、!!!

マイキー

どこ行くつもりだ?

○○

どこでもいいでしょ!?

マイキー

良くない

○○

…なんでこういう時だけ呼び止めんの

○○

いつもは放ってばっかのくせに!!

バチン

○○

キャッ! バタ

マイキー

…あ、ご、、ごめん○○、、

○○

ハァハァ

叩かれた衝撃に耐えられず地面に崩れ落ちた

○○

イタ、イ

○○

ハァ、ハッ、ハァ

○○

(怖い、、、)

マイキー

大丈夫か!?

私の目の前に伸びる手

だけど、どうしても怖くて、 その手を握ったらもう未来はないような気がして

○○

イラ、ない!!

振り払った

マイキー

○、○、?

珍しく焦った顔のマイキー。

○○

、、バタバタ

マイキー

待って!!

少し躊躇した

"新しい顔"をどうして今お披露目するの?

○○

…さようなら。

マイキー

、、、

まだ痛む頬と頭、そして心とうるさい心臓を無視して 家を後にした。

マイキー

ハァ。

最近ずっと仕事尽くしで身体も精神的にもそろそろキツかった

そんな時、灰谷(蘭)が 息抜きに♡とか言い、キャバクラへと俺を誘った

行ってみると 案外 疲れのはけ口になった

○○には当たりたくない。 だから俺は灰谷達と通うようになった

現在時刻 25:00

家に入ると○○が出迎えてくれる。

○○

おかえりマイキー、!

マイキー

…ただいま

○○

ご飯冷めちゃった。

○○

どうする、、?

食べたい。 なのに何故か外に出ていく言葉は

マイキー

冷たい飯は要らない。

本音とは逆の言葉だった。

○○

…そう、だよね!

○○

ごめんね

なぜ謝る? ○○は何も悪くない。それなのに…

風呂から上がりリビングに戻ると 啜り泣く声が聞こえてきた

マイキー

…なんで泣いてんの?

○○

…!!

本当なら近くに寄り添って慰める。

でも、何故かそれが出来なかった。

マイキー

…泣くなよ。

○○

え?

マイキー

俺が悪いみたいじゃねぇか。

マイキー

(何言ってんだろ俺?)

俺の放つ言葉や行動は全て"やりたいこと" "言いたいこと"とは真逆のことだった。

段々と言い合いは激しくなって行き ○○が家を出ていこうとした

その時 無意識に○○の手を掴んでいた

○○

離してよ、!!!

マイキー

どこ行くつもりだ?

○○

どこでもいいでしょ!?

マイキー

良くない。

○○

…なんでこういう時だけ呼び止めんの

○○

いつもは放ってばっかのくせに!!

バチン

○○

キャッ! バタ

マイキー

(え、、?)

マイキー

(今、、俺 何した、?)

○○に手が出てしまってから目が覚めた

マイキー

…あ、ご、、ごめん○○、、

○○

ハァハァ

○○

イタ、イ

○○

ハァ、ハッ、ハァ

荒い呼吸をする○○

マイキー

大丈夫か!?

俺は手を伸ばした

だけど○○は

○○

イラ、ない!!

振り払った

マイキー

○、○?

○○

、、、バタバタ

マイキー

待って!

○○

…さようなら。

マイキー

、、、

これが当たり前の反応なのかもしれない。

泣かせて、暴力振るって、謝らせて。

『○○に当たりたくない』 だからキャバクラに通ってたくせに

結局当たって傷つけた。

マイキー

何やってんだろ。俺。

しばらくの間立ち尽くしたまんまだった

○○

んん、、寒。

○○

…痛、、、。

未だに頭痛と頬の痛みが収まらない。

それと同時に、心がとても苦しい。

○○

(マイキー大丈夫かな。)

なんやかんや言って 私の頭には貴方しか居ないようだ。

○○

(あのベンチにでも座ろう。)

見つけたベンチに近寄り座ろうとした時

キィー!

○○

目の前に黒い車が1台止まった

不思議に思っていると 黒すぐ目のどう見ても怪しい男が2.3人おりてきた

MOB

いい子みっけぇ♡

MOB2

こんな時間に1人で何してるの?

○○

、、、、えっと、、

恐怖心がどうしても勝ってしまい声が出ない

MOB2

無視??

MOB

ノリ悪いなあ♡

MOB

俺に着いてきなよ♡

MOB2

そうそう、悪いようにはしないからさ♡

なんてほざき終わると 私の腕をわしずかみし、車に引き連れようとした

○○

え、、?やだ、離して…!

MOB

大人しく着いて来いって!

MOB2

抵抗しても無駄だよ?w

○○

っ、、ポロポロ

○○

(マイキー、、、)

MOB

おぉ泣くなよぉ🥺w

相手は男だ。

力で適うはずが無い。

もう無理だ。そう、少し諦めていると

バンバン

ビシャ

○○

え、、?

私の顔、服、髪の毛 全部に血が飛んできた

何が起きたのかさっぱり分からず、足元を見ると 血だらけのさっきの男たち

直ぐにこの人たちの返り血を浴びたのだと嫌でもわかった

○○

一体何が、、、

マイキー

大丈夫か!?!○○!

○○

ま、マイキー?

あぁ。この声。

○○

マイキーグスッ

○○

怖"か"っ"た"よ"ォ"

マイキー

うん。ヨシヨシ

私の大好きな匂い。声。シルエット。

マイキー

○○。ごめん。

○○

へ?

マイキー

俺が悪かった。

○○

、、

マイキー

○○には当たりたくなくて 仕事のストレスとかをキャバクラで発散させてたんだ。

○○

そっ、か。

マイキー

だけど、結局俺 ○○を傷つけた。

マイキー

本当にごめん。

○○

…もういいよw

○○

大丈夫

マイキー

本当に?グスッ

○○

もぉマイキーまで泣かないでよw

マイキー

う"ん"

○○

…この人たち どうするの?

マイキー

部下に処理をやらせる

○○

(部下可哀想だなぁw)

マイキー

早く家帰ろう?

マイキー

血も早く落とさないと。

○○

そうだね

あれからキャバクラに通うことも無くなり、仕事で帰宅が遅くなってご飯が冷めちゃったとしても、ちゃんと『美味しい』と言って食べてくれるようになりました。

来月。新たな命が"佐野家"に誕生する予定‪𓂃 𓈒𓏸໒꒱

𝑒𝑛𝑑

彼女に怪我させてしまったお話

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コメント

12

ユーザー

めっっっっっっっっっっっちゃ好きです❤️❤️❤️❤️

ユーザー

泣ける🥹‪

ユーザー

泣ける😭

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