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カンザキイオリさんの、 『あの夏が飽和する』 を小説にしてみました! 是非見てください!
モブ1
モブ1
結衣
モブ2
モブ2
結衣
モブ1
モブ1
モブ1
結衣
モブ1
結衣
モブ2
結衣
結衣
モブ1
ガンッ(机に頭をぶつける)
モブ1
結衣
モブ2
結衣
モブ1
結衣
結衣
結衣
蓮
結衣
結衣
蓮
結衣
蓮
蓮
蓮
結衣
蓮
結衣
結衣
蓮
蓮
結衣
蓮
結衣
結衣
蓮
『昨日人を殺したんだ』 君はそう言っていた
梅雨時ずぶ濡れのまんま 部屋の前で泣いていた
結衣
結衣
夏が始まったばかりというのに 君は酷く震えていた
そんな話で始まる あの夏の日の記憶だ
蓮
結衣
結衣
結衣
結衣
『殺したのは隣の席のいつもいじめてくるあいつ、もう嫌になって肩を突き飛ばして打ちどころが悪かったんだ』
結衣
死んでこよっかな笑
『もうここにはいられないと思うし、どっか遠いとこで死んでくるよ』
蓮
俺も連れてってよ
そんな君に僕は言った 『それじゃ僕も連れてって』
翌日
蓮の部屋
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
蓮
財布を持って、ナイフを持って 携帯ゲームもカバンに詰めて 要らないものは全部壊していこう あの写真も、あの日記も 今となっちゃもういらないさ
人殺しとダメ人間の、君と僕の旅だから
そして僕らは逃げ出した
この狭い狭いこの世界から
蓮
結衣
結衣
蓮
結衣
家族もクラスの奴らも 何もかも全部捨てて君と2人で
結衣
蓮
遠い遠い誰もいない場所で2人で死のうよ
結衣
もうこの世界に価値などないよ
人殺しなんてそこらじゅう湧いてるじゃんか
蓮
結衣
君は何も悪くないよ、君は何も悪くないよ
線路の上ってことにしてくださいw
蓮
結衣
結衣
蓮
結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた
蓮
結衣
蓮
結衣
蓮
結衣
君の手を握った時微かな震えは既に無くなっていて
結衣
蓮
誰にも縛られないで2人 線路の上を歩いた
飲食店カウンターにて
結衣
結衣
結衣
蓮
結衣
蓮
店の人
店の人
金を盗んで
2人で逃げて
どこにも行ける気がしたんだ
結衣
今更怖いものは僕らにはなかったんだ
蓮
結衣
結衣
蓮
結衣
額の汗も 落ちた眼鏡も 今となっちゃもういらないさ
あぶれ者の小さな逃避行の旅だ
蓮
結衣
蓮
蓮
蓮
結衣
結衣
蓮
結衣
蓮
結衣
結衣
結衣
結衣
結衣
いつか夢見た優しくて 誰にも好かれる主人公なら 汚くなった僕達も見捨てずに ちゃんと救ってくれるのかな? 『そんな夢なら捨てたよ だって現実を見ろよ幸せの 4文字なんてなかった 今までの人生で思い知ったじゃないか 自分は何も悪くねぇと 誰もがきっと思ってる』
結衣
蓮
ミーンミンミン…
あてもなく彷徨う蝉の群れに
結衣
蓮
水もなくなり揺れ出す視界に
モブ3
警察官
モブ3
警察官
迫り狂う鬼達の怒号に
結衣
蓮
馬鹿みたいにはしゃぎ合い
数キロ先
結衣
蓮
結衣
蓮
ふと君はナイフをとった
結衣
結衣
結衣
蓮
君が今までそばにいたからここまで来れたんだ
だからもういいよ、もういいよ、死ぬのは私ひとりでいいよ
結衣
シャキン((首を切る
結衣
結衣
そして君は首を切った まるで何かの映画のワンシーンだ
蓮
白昼夢を見ている気がした
モブ3
警察官
ガシッ
気づけば僕は捕まって
君がどこにも見つからなくて
君だけが何処にもいなくって…
数ヶ月後
学校の屋上
そして時は過ぎていった ただ暑い暑い日が過ぎてった
校庭からの声
家族もクラスの奴らもいるのに なぜか君だけがどこにもいない
蓮
あの夏の日を思い出す
蓮
僕は今も今でも歌ってる
蓮
蓮
君をずっと探しているんだ
君に言いたいことがあるんだ
蓮
9月の終わりにくしゃみして
蓮
6月の匂いを繰り返す
蓮
結衣(回想)
蓮
君の笑顔は
結衣(回想)
結衣(回想)
蓮
君の無邪気さは
蓮
蓮
好きだ
蓮
頭の中を飽和している
蓮
誰も何も悪くないよ
君は何も悪くは無いから
蓮
蓮
結衣
もういいよ投げ出してしまおう そう言って欲しかったのだろう? なあ、
結衣
結衣
結衣