今日俺は
もう死んだんだ。
死んだ時の記憶も、その前の記憶もない。
名前だって忘れた。
亡霊
ガタンゴトン…ガタンゴトン
おばあさん
亡霊
おばあさん
亡霊
亡霊
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
亡霊
おばあさん
亡霊
おばあさん
「いつまで寝てるの!?早く起きなさい!」
亡霊
亡霊
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
列車運転手
亡霊
おばあさん
亡霊
おばあさん
おばあさん
亡霊
列車運転手
亡霊
おばあさん
「大丈夫だよ、練習すればできるようになる」
亡霊
亡霊
列車運転手
おばあさん
亡霊
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
亡霊
ガタンッ
男性
するとおばあさんと入れ替わるように
スーツを着て杖を持った男性が入ってきた。
男性
亡霊
男性
男性
亡霊
列車運転手
列車運転手
男性
男性
ガタンゴトン……ガタンゴトン…
亡霊
亡霊
男性
男性
亡霊
「まだ寝る〜?ママに頼らないの!学校遅刻するでしょ!?」
「逆上がりはコツを掴めばできる。父さんと特訓するぞ!」
亡霊
亡霊
男性
男性
亡霊
男性
亡霊
男性
男性
亡霊
男性
男性
男性
亡霊
男性
男性
男性
亡霊
「あなたの名前の由来はね」
「太陽に向かって遥か未来ずっと幸せに生きられるようにって意味なのよ」
亡霊
男性
男性
亡霊
「わんっ!わんっ!」
亡霊
亡霊
男性
亡霊
男性
列車運転手
列車運転手
亡霊
男性
男性
亡霊
ポロっ
亡霊
男性
男性
亡霊
「見てみて!私ね、ひまわりが大好きなの!」
「大きいお花が綺麗でしょ?」
亡霊
男性
亡霊
亡霊
亡霊
男性
男性
亡霊
男性
亡霊
「ごめんね。私は先に死ぬけど」
亡霊
女の子の亡霊
男性
女の子の亡霊
女の子の亡霊
男性
そうか。俺以外にももっと幼い子も
亡くなってこの列車でさまよっているんだ。
亡霊
「遥陽」
亡霊
列車運転手
列車運転手
亡霊
亡霊
亡霊
亡霊
列車運転手
列車を降りてふと上を見上げると
1つの一軒家があった。
母親
カナ
亡霊
父親
父親
亡霊
いつもの部屋
いつもの時間
いつもの声
いつもの匂い
ここが
亡霊
亡霊
亡霊
そう口にすると、ふと目の前が真っ白になって
気がつく頃には、いつのまにか笑顔になって居た。
これからきっと俺は
新しい人生を歩んで行く